富士電機

  • Global
  • 総合サイトマップ
  • 関係会社情報
  • 国内販売ネットワーク
  • 国内拠点

CSRの取り組み社員が取り組むCSR

技能系新入社員を1年間教育する全寮制の研修所
技と心を鍛え、社会人としての基礎を作る 生産技術センター 技能研修所

富士電機では、品質、コスト、納期など、あらゆる面でお客様に満足していただける製品をつくるため、ものつくりの人材育成に注力しています。その取り組みの一つが、生産技術センター(埼玉県鴻巣市)に付設される技能研修所。ここは、高校を卒業した技能系の新入社員を1年間みっちり教育するための、「全寮制の教育施設」です。

座禅や登山まで、全寮制ならではの全人的な教育

技能研修所は、もともと三重県にあった技能研修センターに置かれていた高等技能訓練校、通称「高訓校」が2012年に移転したもの。高訓校時代から数えると既に27年の歴史を持つ。技能研修所長の石田康弘がその概要について説明する。

「2017年度の研修生は57名。電子機器、電気機器、機械加工、精密加工、塑性加工の5つの科に分かれて学んでいます。研修が始まった当初は電子機器科のみで選抜制でしたが、次第に科目が増えて技能系高卒新人全員が対象になりました」

石田は、その意義について続ける。

「私たちは人材育成を中長期的に考えています。実際の現場にスムーズに入っていける技術的なベースができることはもちろんですが、もう1つ重要なことは社会人として意識をしっかり作るということ。人材育成の手を抜けば、必ず製品品質に表れます。私たちは教育にこだわりを持ち、心・技・体を徹底して鍛えます。まさに“人づくり”と言えます」

研修生たちの1日は、朝のランニングと体操から始まる。その後、授業が始まるのが9時。規則正しい生活で体も心も鍛えられる。精神的な成長を期したカリキュラムには寺での座禅体験や登山といったユニークなものもあり、全人的な教育を重視していることを示している。

技能研修所長 石田康弘

品質と納期の意識を持たせる教育

「はじめはあいさつや身だしなみ、工場内でのルール、安全教育といったごく基本的なことから指導していきます。入所当初は緊張しているのですが、慣れてくると緩みも生じます。そこを引き締める意味でも基本的な礼儀の指導は重要です」

そう語るのは電子機器科指導主任の刈谷裕二。刈谷は入社後20年ほど吹上工場でプリント板の組み立てに携わり、その経験を活かして6年前から研修所でハンダ付けなどの指導に従事している。

技能研修所は厚労省の認定訓練校になっており、安全、品質、改善などについて国が定めた1,400時間の規定の講座を行っている。卒業するには技能照査(修了時試験)に合格しなければならない。この他に富士電機独自の講座を400時間行う。

機械加工科 指導主任 方田一成(左)
電子機器科 指導主任 刈谷裕二

機械加工科の指導主任、方田(ほうた)一成は、金型の製造現場での30年間の経験で培ってきた、富士電機のものつくりの精神を若手技能者に伝えたいと話す。

「工場に出たらそこでは結果が全てです。失敗すれば不良となる。その厳しさを理解させるために、時には厳しい言葉で指導することもあります」

試験だったら60点、70点取れれば合格ということになる。しかし、製品を作るときには常に100点でなければならない。方田は言う。

「100点が取れるようになると、そこからさらに上が見えてくる。そこにこそ、ものつくりのやりがいがあるんです」

プリントはんだ付作業

配線作業

溶接作業

熟練が未来の匠を育てる

技術面でも精神面でも大きな変化が

「寮に入って一人暮らしできるのがいいな、くらいに軽く考えていました」

そう語るのは長野県出身で、電子機器科で学ぶ今藤紀香。今藤は同じ富士電機に勤務する姉の勧めもあって入社を志望した。しかし、不安もあった。工業高校出身者が多い中にあって今藤は商業科卒。技術的な面でついていけるか心配だった。しかし、指導員から同じように工業科以外の出身の先輩も大きく成長し卒業していると聞かされやる気になった。

「分からないことは指導員にどんどん聞くようにしました。今は少しずつ自信がついてきています。一から知識を習得できるのは本当にありがたいですし、自分にとって大きな1年になると思います」

今藤紀香(電子機器科)

初めは朝のランニングや体操が嫌いだったと話すのは岩手県出身で電子機器科の佐藤美晴。

「最初は体力的にきつかったですが、1ヵ月くらいすると慣れました。筋力がついたのか立ち仕事も以前ほど苦にならなくなっています」

研修が始まったばかりの5月に経験した座禅も印象に残っているという。

「“こんなこともするんだ!”と驚きましたが、自分を見つめ直し、集中力をつける訓練になったと思います。高校では1時間の授業の合間に休憩がありましたが、社会人になると昼休み以外は午前と午後に1回ずつ。集中力はとても大事だと思います」

座禅風景

佐藤美晴(電子機器科)

現場経験者から直接学ぶことの大きさ

千葉県出身で機械加工科の山下雄生。工業高校出身で、工作機械を扱った経験のある山下だが、心構えに大きな変化があったと話す。

「失敗したら材料が無駄になりコストがかさんでしまう。不具合に気づかなければ後工程に迷惑をかけてしまう。特に今、私が訓練しているフライス盤は後から修正がききにくい作業なので集中力が必要です。これまでの自分には緊張感が足りなかったと気づかされました」

そうした気づきには教官が力になってくれると山下は言う。

「現場で何十年も働いていた方に教わることができるのはありがたいです。現場で実際に使っているテクニック、考え方を学ぶことができる。自分が考える工程と教官に教えられる工程の違いに、こうすれば合理的だ、と新鮮な発見をする毎日です」

機械加工

山下雄生(機械加工科)

伝えられるものつくりスピリット、品質の原点

最後に、技能研修所長の石田に話を聞こう。

「技能照査に合格したあと全員でチームを作り、卒業課題に取り組むのです。チームは5つの科からバランスよくメンバーが選ばれます。皆で話し合いながら学んだことを活かし、遊び心も取り入れた作品を作り上げていきます。毎年4月には、1年間社員を預かるのだという緊張感を覚えます。皆が無事故で、無事作り上げた卒業課題を見るのは本当に嬉しいですね」

技能研修所が示すのは、チームワークでものをつくっていく製造現場の原型。研修生全員が、ものつくりスピリットの一端を得てここを巣立っていく。ここに、富士電機の品質の原点がある。

■富士電機の「人材育成に関する基本的な考え」「教育・研修制度」はこちら

http://www.fujielectric.co.jp/about/csr/social/training.html

ページの先頭へ戻る