財務・業績
決算サマリー

以下は、2024年4月25日に発表した「2024年3月期(2023年4月1日から2024年3月31日)通期決算」のサマリー版です。

連結決算概要について

 当社は、2023年度を最終年度とする中期経営計画「令和.Prosperity2023」に掲げる「売上高1兆円」、「営業利益率8%以上」を2022年度において1年前倒しで達成しました。2023年度は当社創立100周年の年であり、更なる成長に向けて、パワエレ事業、パワー半導体事業の拡大を中核とする「成長戦略の推進」、グローバルでのものつくり力強化による「収益力の更なる強化」、及び、ESG(環境、社会、ガバナンス)を中心とした「経営基盤の継続的な強化」を引き続き推し進めるとともに、外部環境変化への適応力を一層強化し、売上・利益の拡大を目指しています。

 当期における当社を取り巻く市場環境は、脱炭素化やデジタル化に向けた投資の拡大を背景に、自動車の電動 化、省エネ、デジタルインフラ等の継続したニーズの高まりにより、製造業やデータセンター等の設備投資が堅調に推移しました。その一方で、中国経済の低迷継続等を背景に工作機械関連等の需要は低調に推移しました。

 このような環境のもと、当社は、拡大する需要に対応したパワー半導体の生産能力増強や、顧客需要に対応した生産体制の最適化、地産地消の推進等により、収益性向上に継続して取り組みました。

 当期の連結経営成績は次のとおりです。

(単位:億円)

売上高

全ての部門で増加し、前期に比べ938億円増加(9%増加)の11,032億円となり、過去最高を更新しました。

営業損益、経常損益、当期純損益

 原材料価格及び動力費の高騰影響や、生産能力増強に係る費用の増加があったものの、物量の増加に加え、製品販売価格の値上げや原価低減の推進、為替影響等により、営業損益は前期に比べ172億円増加の1,061億円となりました。経常損益は前期に比べ200億円増加の1,078億円、親会社株主に帰属する当期純損益は前期に比べ140億円増加の754億円となり、営業損益、経常損益、親会社株主に帰属する当期純損益いずれも、過去最高を更新しました。

部門別の状況

≪エネルギー≫
売上高:3,428億円(前期比 3%増加) 営業損益:301億円(前期比 16億円増加)

 発電プラント分野及び器具分野の需要減少等があったものの、エネルギーマネジメント分野における大口案件の増加及び施設・電源システム分野の需要拡大により、売上高、営業損益ともに前期を上回りました。

  • 発電プラント分野は、前期の再生可能エネルギー大口案件の影響等により、売上高は前期を下回りました。営業損益は、売上高の減少及び大口案件の費用増により、前期を下回りました。

  • エネルギーマネジメント分野は、太陽光発電向け大口案件の減少があったものの、産業向け変電機器及び電源機器の大口案件の増加等により、売上高、営業損益ともに前期を上回りました。

  • 施設・電源システム分野は、データセンター及び半導体メーカ向け案件の増加により、売上高、営業損益ともに前期を上回りました。

  • 器具分野は、機械セットメーカ及び半導体製造装置関連の需要減少等により、売上高、営業損益ともに前期を下回りました。

《インダストリー》
売上高:4,199億円(前期比 14%増加) 営業損益:343億円(前期比 75億円増加)

 オートメーション分野、社会ソリューション分野及び設備工事分野の需要増加等により、売上高、営業損益ともに前期を上回りました。

  • オートメーション分野は、ファクトリーオートメーションにおけるコンポーネントの生産増を主因に、売上高、営業損益ともに前期を上回りました。

  • 社会ソリューション分野は、原子力関連機器案件や放射線機器案件の増加等により、売上高、営業損益ともに前期を上回りました。

  • 設備工事分野は、空調設備工事の大口案件等により、売上高、営業損益ともに前期を上回りました。

  • ITソリューション分野は、大口案件等の増加により、売上高は前期を上回りましたが、営業損益は案件差等により前期と同水準となりました。

《半導体》
売上高:2,280億円(前期比 11%増加) 営業損益:362億円(前期比 40億円増加)

 半導体分野は、第4四半期において部材調達影響による生産減及び売上減があったものの、電動車(xEV)向けパワー半導体の需要拡大により、売上高は前期を上回りました。営業損益は、パワー半導体の生産能力増強に係る費用の増加、原材料価格の高騰があったものの、売上高の増加により、前期を上回りました。

《食品流通》
売上高:1,073億円(前期比 13%増加) 営業損益:88億円(前期比 45億円増加)

  • 自販機分野は、国内の需要拡大に加え、原価低減の推進等により、売上高、営業損益ともに前期を上回りました。

  • 店舗流通分野は、コンビニエンスストア向け店舗設備機器の改装需要拡大に加え、カウンター機材の大口案件増加により、売上高、営業損益ともに前期を上回りました。

《その他》
売上高:632億円(前期比 6%増加) 営業損益:43億円(前期比 6億円増加)

連結業績予想などの将来予測情報について

 2025年3月期の連結業績見通しは以下のとおりです。
なお、為替レートは、140円/US$、150円/EURO、19.5円/RMBを前提としています。

(2025年3月期通期 連結業績見通し)

(単位:億円)

(参考:部門別)

 (単位:億円)

 当連結会計年度より、組織構造の変更に伴い、報告セグメントを従来の「パワエレ エネルギー」、「パワエレ インダストリー」、「半導体」、「発電プラント」及び「食品流通」から、「エネルギー」、「インダストリー」、「半導体」及び「食品流通」に変更しております。なお、各セグメントの前期比につきましては、前期の数値を変更後の報告セグメントの区分に組み替えたうえで算出しております。

四半期データ

連結業績

(単位:億円)

2023年3月

2024年3月

(単位:百万円)

連結セグメント売上高

(単位:百万円)

連結セグメント営業利益

(単位:百万円)

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最新IR資料