ニュースリリース
ネットワーク機能強化したペーパーレス記録計を発売 ―Ethernet/Web機能追加による高速データ収集・遠方監視機能を強化―

2006年5月22日
富士電機システムズ株式会社

 富士電機システムズ株式会社(東京都品川区、社長 伊藤 晴夫)は、鮮明画面・簡単操作で好評を頂いている工業用ペーパーレス記録計(形式:PHR)を更に進化させ、ネットワーク機能を強化し、データアクイジション(DAQ)機器としてデータ収集・解析も可能なモデルとして5月15日より発売しました。

 このたび発売したPHRは、通信機能としてEthernetおよびRS485(MODBUSプロトコル対応)を備え、より高速な通信を実現しました。ローダー通信ポートにはUSBを使いパーソナルコンピュータなどのIT機器との親和性を高めるとともに、計器前面から操作できるように配置しました。
 また、今回のネットワーク機能の強化により、当社では、従来のペーパーレス記録計 機器単品販売に加え、本製品の日本総代理店でもあるCitect社のSCADA用パッケージソフト「Citect SCADA」と組合せて、中小監視システム向けパッケージシステムとして販売することで、より広く顧客ニーズに応えるものとなっています。

 欧米では工業用記録計のペーパーレス化が進み、ペーパーレス記録計は年率10%の成長を続けています。当社では、日本国内のみならず、欧米を中心に、中国・インドなどにも販売網の強化及び相手先ブランドでの販売も拡大し、3年後に2万台の販売を目標としています。

Ⅰ. 機能強化のポイント

1 Ethernet機能の追加

(1).媒体 10Base-T
(2).プロトコル

HTTP (Webサーバ)
インターネットエクスプローラなどのブラウザで簡単に測定値を表示させることができます。 また、記録計で検出した警報や記録計に搭載されるコンパクトフラッシュの メモリー残量なども監視が可能です。

FTPサーバ
コンパクトフラッシュに記録したデータをEthernetで転送することができます。
SMTP (e-メール送信)
警報発生時にあらかじめ定められたアドレスにeメールを送信することができます。

MODBUS/TCP
上位SCADAシステムなどとリアルタイムな通信ができます。 Citect SCADAなどの市販のSCADAパッケージソフトと組み合わせ、 データ収集の高速システムを構築することができます。

(3)全てのプロトコルがインターネット経由で使用可能なため、 より簡単に遠隔監視ができます。

2 USB対応ローダーインターフェース

 記録計前面から操作可能なローダー通信ポートとしてUSB(mini B-5ピン)を採用し、 パーソナルコンピュータとの接続が容易になりました。

3 コンパクトフラッシュへの記録計パラメータ保存

 各種設定値(パラメータ)をコンパクトフラッシュに保存することができるため、 メンテナンス時のバックアップやパラメータのコピーが容易に行なえます。

II.価格

Ethernet付 標準価格:310,000円より

III.主な用途

電力・水道・鉄鋼・石油化学・産業用機械などさまざまなプロセスで多点データ監視やデータ収集、 ネットワークを使用した遠方監視、SCADAを利用した高速データ収集ができます。

IV.発売時期

2006年5月15日

V.製品のお問い合わせ先

富士電機システムズ株式会社 機器本部 計測機器統括部 営業第1部
TEL 042-583-5413 FAX 042-584-9905

以上