ニュースリリース
富士電機機器制御(株) / 汎用ACサーボシステムの新シリーズALPHA5を発売

2006年9月19日
富士電機機器制御株式会社

汎用ACサーボシステム ALPHA5(アルファーファイブ)外観写真

 富士電機機器制御株式会社(社長:白倉 三德)は、この度、業界最高クラスの制御性能を備えた汎用ACサーボシステム ALPHA5(アルファーファイブ) 計46機種を発売します。

Ⅰ. 発売の狙い
 近年、サーボシステムは、半導体/液晶製造装置・電子部品製造装置・金属加工機械など産業機械全般に用途を拡げており、さらなる高速化・高精度化、立上げ調整時間の短縮、小型化、メンテナンス性の向上といったニーズが高まっています。
 これらのニーズにお応えするため、今回発売する「ALPHA5」は、

(1)

速度周波数応答1500Hz、最高回転速度6000r/min、エンコーダ分解能20ビットによる更なる高速・高精度位置決め

(2)

自動ノッチフィルタ、自動制振制御などの進化した制御機能での立上げ調整時間の短縮

(3)

小型化・長寿命設計・USB対応の新PCローダなどの使いやすさ

を追求した業界最高クラスの次世代汎用ACサーボシステムです。

Ⅱ. 新製品の特長

1. 高速・高精度位置決めを実現

 速度周波数応答1500Hz、最高回転速度6000r/min、エンコーダ分解能20ビット(1,048,576パルス)と、業界最高クラスの性能により、機械のタクトタイム短縮と動作精度の向上に貢献いたします。

2. 進化した制御機能

 新開発の新高速サーボ制御エンジンにより、リアルタイムオートチューニングの精度が更に向上しました。新たな制御機能である“パルス平滑機能”“自動ノッチフィルタ”“自動制振制御機能”との併用により、粗い指令パルスでの低剛性のベルト駆動機構から、細かい指令パルスでの高剛性のボールネジ機構まで幅広くオートチューニングを適応できますので、立上げ調整時間を短縮できます。

3. 小型化・メンテナンス性の向上

 小型化では、サーボアンプの取付面積を当社従来比25から30%削減し、サーボモータも全長を当社従来比で約15%小形化(注1)をしています。(注1:当社0.2kWモータでの比較) サーボアンプは、横密着取付けが可能ですので、制御盤や機械の小形化に貢献します。

 メンテナンス面では、サーボアンプの有寿命部品である電解コンデンサの寿命を当社従来品の5年から10年へ、冷却ファンの寿命を3年から7年に長寿命化し、メンテナンス性を向上しました。(使用条件:周囲温度-年平均30℃/年、負荷率-80%以下、稼働率:20時間以下/日)
 さらに、サーボアンプにUSBポートを標準搭載したことにより、市販のUSBケーブルでパソコンローダと接続し、高速通信環境でのパラメータ編集や各種モニタを実施できます。パソコンローダには、シーケンステストモードや寿命予報などの新たな機能を搭載し、立上げ調整時やメンテナンス時の使い勝手を向上しました。

Ⅲ. ターゲット市場と用途

半導体/液晶製造装置、電子部品加工装置
一般産業機械(金属加工機械・搬送機械・印刷機械・繊維機械・食品加工/包装機械・射出成形機等)

Ⅳ. 販売目標

初年度6,000セット/年

Ⅴ. 発売日

2006年9月20日(水曜日)発売

(注)

出荷開始時期
高速シリアルバス対応アンプおよびサーボモータは、2006年10月20日(金曜日)より順次出荷、
汎用インターフェイス対応アンプは、2006年11月20日(月曜日)より順次出荷予定です。

Ⅵ. 顧客問い合せ先

〒103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬5-7 三井住友銀行人形町ビル
富士電機機器制御株式会社 システム機器事業部 駆動企画部 駆動制御Gr.
電話 03-5847-8070 FAX 03-5847-8184

以上