ニュースリリース
環境調和型の製造拠点、熊本工場が本日稼動 軽くて曲がる、フィルム型太陽電池の生産開始

2006年11月24日
富士電機システムズ株式会社

 富士電機システムズ株式会社(社長:矢内銀次郎)は注力している環境事業の一つであり今後成長が見込まれる太陽電池市場への本格参入のため、熊本県玉名郡南関町にて2005年9月に着工した新工場、熊本工場が完成し、本日よりフィルム型のアモルファス太陽電池“F WAVE”の生産を開始します。年内に初出荷をする予定です。

【熊本工場の概要】

 フィルム型アモルファス太陽電池を設置し、また当社最新のエネルギーマネージメント技術を取り入れ、工場内で使用するエネルギー消費量を抑えた最適制御を行います。また、工場内で排出する廃棄物の削減・再利用を図り、豊かな自然と共生する環境調和型の製造拠点を実現しています。

【太陽電池事業】

 太陽電池は発電するときにCO2を排出しないため、日本や欧米各国が掲げるCO2排出量の削減目標の達成に向け、国をあげた導入策が進められています。そのため、直近の3ヶ年では全世界の生産量は年率50%を超える勢いで増加しています。2006年度の世界の太陽電池生産量は約2000MWと予測され、今後も大幅な拡大が見込まれています。

フィルム型アモルファス太陽電池“F WAVE”の特長

 当社の太陽電池はシリコン原料を極力使用しないアモルファスシリコンと、基板にはプラスチックフィルムを使用しています。これにより、

ロゴイメージ

という他社の太陽電池にない特性をもっています。

事業展開

 「軽い」、「曲がる」、「薄い」というフィルム型の特長とアモルファスのメリットの双方を追及して、独自のポジションでビジネス展開をする計画です。既に製品化している曲面の屋根材等だけでなく、さまざまな用途にご利用頂けるよう、当社は太陽電池をセルあるいはモジュールとして提供します。最終製品を製造するお客さまにより付加価値をつけて頂くことで、太陽電池セルを中心としたバリューチェーンを構築します。

 太陽電池需要の大きいドイツを中心としたEU圏を中心に海外からも多くの引合いを頂いています。国内はもとより今後需要急拡大が予想されるアジア圏にも注力し、上記バリューチェーンを積極的に拡大していきます。

生産計画

 年内に初出荷し、2007年度から本格操業を行い、来年度は12MWを生産します。今後、市場動向を踏まえ適宜設備を増強し、2009年度には40MWの生産・売上を計画しています。将来は100MW以上に生産を増強する予定です。

 なお、熊本工場は九州地区における富士電機グループの最初の工場になります。熊本県立大学とともに熊本県県北地域における里地里山復活の活動に、地域社会の一員として参加していきたいと考えております。

本件に関する問い合わせ先

富士電機システムズ株式会社 経営企画本部 企画部
 電話:03‐5435‐7250

以上