ニュースリリース
【CSR活動】社員参加の農地再生活動をスタート

2010年4月26日
富士電機ホールディングス株式会社

 富士電機グループは、山梨県上野原市桜井地区において、地域と一体となった農地再生活動をスタートします。
 第1回目の活動となる4月25日、活動に先立ち、富士電機ホールディングス(株)とやまなし上野原桜井ファームは、「やまなし企業の農園づくり」の実施に関する協定を締結し、調印式を実施しました。今後、行政(山梨県・上野原市)のサポートのもと作成した農地利用計画に基づき、中長期的に耕作放棄地の再生に取り組んでいきます。

1.活動の目的

 本活動を通じて、桜井地区における耕作放棄地解消(注)、在来種・伝統農法の維持に貢献するとともに、富士電機グループ社員ならびに家族の、生物多様性保全など環境意識向上のきっかけとなることをねらいとしています。また、双方のメンバーが農業体験を通じ交流することで、地域の活性化や、コミュニケーション促進につながることも期待しています。

(注)耕作放棄地問題

現在、農業者の高齢化や担い手不足などにより、日本の耕作放棄地は増加の一途をたどっており、なかでも山梨県は耕作放棄地率全国ワースト2位という深刻な状況にあります。耕作放棄地の増加は、雑草の繁茂や病害虫の発生などを引き起こし、周辺農地へ悪影響を及ぼすとともに、洪水や土砂流出などを防ぐ、農地が持つ災害防止機能の損失にもつながります。また、食料の多くを海外に依存している日本においては、国内の食料供給力の低下は大きな問題です。

2.活動内容

 2010年度は、4アールの農地を利用し、年間5回程度の活動を予定しています。富士電機グループからは毎回100名ほどの社員、家族の参加を見込んでいます。具体的な活動内容は次の通りです。

(1)荒廃した農地の復元・再生、獣害(イノシシなど)防止柵の管理
(2)木の葉やススキなどを利用した伝統的な堆肥作り
(3)小麦、アワなど在来種の栽培、収穫
(4)ジャガイモ、ホウレンソウ、小松菜などその他野菜の栽培、収穫

3.活動場所について

 当社グループの拠点は首都圏に多く存在することから、本活動を中長期的な取り組みとすべく、都市部からアクセスしやすい山梨県上野原市桜井地区の選定に至りました。
 上野原市桜井地区は、豊かで美しい自然環境に恵まれた地域で、古くから山の恵みを活かして個性豊かな農作物を栽培してきました。木の葉やススキなど、地元由来の有機質肥料を用い、伝統的な栽培技術で小麦やアワなど多くの在来種を育んできましたが、都市部に近い立地条件が後継者の流出を招き、先人から脈々と受け継がれてきた作物と栽培技術、美しい里山の景観を守ることが難しくなっています。

4.活動体制

 行政のコーディネートのもと、地域住民、富士電機グループ社員が一体となって活動していきます。

活動体制

■4月25日の調印式ならびに活動風景

調印式の様子
調印式の様子
活動風景
活動風景
集合写真
集合写真

以上