ニュースリリース
SⅰCパワー半導体 6インチラインの新設

2013年4月25日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、SⅰC(シリコンカーバイド)素子を用いたパワー半導体のライン新設を決定しましたのでお知らせいたします。

1.内容

パワー半導体の生産拠点である松本工場(長野県松本市)に、SⅰC生産設備として、前工程の6インチウェハープロセスラインおよび後工程の組立・試験ラインを新設します。
・生産能力(フル生産時):前工程1,500枚/月、後工程80k台/月を計画しています。

2.投資額

33億円

3.稼動開始時期

2013年10月(予定)

4.設置の背景と狙い

  • インバータ、UPS(無停電電源装置)など、省エネに貢献するパワーエレクトロニクス機器は、2016年には世界市場で10.7兆円(注1)と大きな成長が見込まれ、これらの機器に搭載されるパワー半導体については、従来のSi(シリコン)に加え、次世代素子であるSⅰCの適用が期待されています。
    SⅰCは低損失・高速動作・高温動作・高耐圧などの特長を備えており、今後は、こうした特性を活かし電力変換効率を向上したSⅰCパワエレ機器の市場が、2015年には6,000億円超(注2)に急成長すると予測しています。

  • 本設備は、これまで主流だった3インチや4インチの前工程プロセスラインとは異なり、本格的なSiCの普及を前提に最先端の6インチラインを構築し、後工程の組立・試験を自動化ラインとすることで、SⅰC素子の低コスト化を図るとともに、SⅰCを適用したパワエレ機器製品の市場投入を加速するものです。

(注1)

:出所IMS,World Energy Outlook,Darnel Group 他

(注2)

:当社予測

以上