ニュースリリース
新製品 - 海外市場向け無停電電源装置「7200BXシリーズ」の発売について

2013年6月6日
富士電機株式会社

富士電機株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、当社製パワー半導体(IGBT)を搭載した無停電電源装置(UPS)「7200BXシリーズ」を海外市場向けに発売しますのでお知らせ致します。

1.ねらい

近年、アジアではIT機器や工場の生産ラインにおける停電時のバックアップ電源として、UPSの需要が増加しています。アジアにおけるUPS市場は10kVAから500kVAの容量帯で約900億円以上の規模があり、年率10%程度の市場成長が見込まれています。
この度発売する「7200BXシリーズ」は、こうしたアジア市場を始めとした海外市場のニーズを捉え開発した製品であり、タイにある当社子会社の富士電機パワーサプライ社で製造します。

2.特長

(1)お客様の設備増設に合わせて拡張が可能
お客様の設備容量に応じてパワーユニット(20kVA/台)を増設していく積上げ構造を採用し、UPS容量を最大200kVAまで フレキシブルに拡張できます。これにより、お客様の初期投資抑制および設備容量の増設に対応します。

(2)設備の省エネに貢献
当社独自のパワー半導体であるAT-NPC3レベル(新3レベル)IGBT(注1)の搭載により、総合効率最大97%を実現。電力損失を低減し、省エネ化に貢献します。
また、40kVA以上の装置では、パワーユニットの運転台数を負荷電流に合わせて制御する機能をオプションで設けており、低負荷時の総合効率を向上させます。

(注1)

(3)バックアップ機能を高めてシステムを保護
UPS単機(図1)のシステムにおいて、パワーユニットを冗長化させることで、装置の信頼性向上に寄与します。また、UPS単機を4台まで並列化(容量増加)することができ、さらに1台を追加して(4+1)台の並列冗長システム(図2)を構成することが可能です。

図1
図2

3.主な適用分野

インターネットデータセンター(IDC)、オフィス、テレコミュニケーション・サービス分野を始めとした重要システム

4.概略仕様

7200BXシリーズ

5.発売地域

中国、韓国、東南アジア地域などを中心に海外展開

6.発売時期

即日

7.販売目標

2013年度300台

以上