ニュースリリース
モールド変圧器「アモルファスモルトラ」の発売について

2015年5月27日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、モールド変圧器「アモルファスモルトラ」を発売しますのでお知らせいたします。

1.発売の狙い

 受変電設備においては、夜間などの低負荷率時に待機電力を抑制する、省エネルギー性の高い電気機器のニーズが高まっており、モールド変圧器の国内市場規模は約150億円(当社予想値)で今後も安定した需要が見込まれています。また、同機器は経済産業省が定めたトップランナー方式(注)の特定機器として、2014年度よりエネルギー消費効率の第二次判断基準が適用されています。

 今回、当社が発売するアモルファスモルトラはこの基準に適合し、ビルや病院、公共施設など夜間・休日に電力使用量が比較的少なくなる施設において、さらなる省エネ効果を発揮します。

 (注)

既存製品で最も省エネ性が高い製品(トップランナー)の性能を基準とする、省エネ基準値の策定方式。

2.特長

1) 設備や施設の省エネに貢献
非晶質で素材の厚みが非常に薄いためエネルギー損失が低減されるアモルファス磁性材を鉄心材料に使用し、低負荷率時におけるエネルギー効率を大きく改善して年間電力料金の削減に大きく寄与します。

  • 3相 50Hz 300kVAタイプにおいて、当社「トップランナーモルトラ2014」比で待機電力を約1/3に低減。

  • トップランナー方式におけるエネルギー消費効率の第二次判断基準を上回る、省エネルギー基準達成率130%を実現。

モールド変圧器「アモルファスモルトラ」

2) 製品安定性・信頼性を向上
当社従来品と同様、全容量に真空注型方式を採用し、モールド巻線の絶縁信頼性を向上。長期間に亘る安定稼働に貢献します。

3) 国際規格で認定された高い安全性
国内メーカーで唯一、難燃性・耐クラック性・耐湿性に関する乾式変圧器の国際規格「IEC60076-11」の形式認定を取得。安全性の向上を実現しています。

3.主な適用範囲

ビル、工場、病院、ショッピングセンター、学校・研究所、公共施設 など

4.概略仕様

5.発売地域

日本国内向け

6.発売時期

2015年6月

7.販売目標

2015年度 50台

なお、本製品は2015年5月27日から29日までの3日間、東京ビッグサイトで開催される「JECA FAIR 2015(第63回 電設工業展)」に出展いたします。

製品に関するお問合せ先
富士電機株式会社 パワエレ エネルギー事業本部
千葉工場 営業技術部
0436-42-8159

以上