【導入事例】コインロッカー監視システム
東京ステーション開発株式会社様

ロッカーの空き状況がタッチパネルやスマホで一目瞭然!お客さまを最短距離でロッカーへ

コインロッカー監視システム『ロッカーコンシェルジュ』

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荷物を抱えたお客様がムダに動かなくてもいいように

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「困っておられるお客様に適切なサービスをご提供したいと思っていた」と語る事業部業務課・笠井様(写真上)と企画部企画課牧口様(写真下)。

東京駅八重洲地下中央口を出てすぐの「東京駅一番街」は、グルメ、ファッション、土産物などのショップ約100店舗がひしめく賑やかな地下街だ。そして、観光客やビジネス客が多く行き交う東京駅には多数のコインロッカーがあるが、この「東京駅一番街」にも12カ所に合計630個のロッカーが設置されており、土日や平日の昼間はほぼ満杯になるという。
「東京駅一番街はJR東海のホーム下にあるため、南北に長い形 をしています。その長い空間に小規模なロッカーが点在しているの で、場所的にわかりにくいものもあるんです。また、空いているロッカーはどこですかとお客様に聞かれることも多かったのですが、場 所はお答えできても使用状況まではご案内できない。そんなときい つも、困っておられるお客様に適切なサービスをご提供したいと思 っていました」
こう話すのは、「東京駅一番街」の運営・管理を行う東京ステーション開発株式会社様の笠井様(事業部業務課)と牧口様(企画部企画課)。大きな荷物を抱えたお客様がムダな移動をしなくてもすむよう、スピーディかつ確実に空きロッカーをご案内できるシステムを探していた。

クラウドコンピューティングでサーバー不要、配線も不要

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クラウド利用でサーバー設置不要な「ロッカーコンシェルジュ」。導入決定から稼働までわずか2カ月という短納期を実現した。

具体的には、
「若い人からご高齢の方までどなたでも利用でき、Web上でも使えるもの。たとえば、新幹線が品川駅を発車した頃にご自分のスマホで空きロッカーを検索していただき、東京駅到着後、空いているロッカーに一番近い改札口から出て最短距離でロッカーへ辿り着けるというイメージです」
 それを実現したのが、富士アイティがロッカーのメーカーと共同で実証実験を行ってきたコインロッカー監視システム『ロッカーコンシェルジュ』。クラウドコンピューティングを活用したものだ。
その最大の特徴は、やはり、利用者が自分のスマホやパソコン画面でもロッカーの空き情報を確認できること。とくに、スマホとの連携は業界初の画期的なサービスだ。さらに、従来のロッカー監視システムは駅の中にサーバーを設置し、そのサーバーとロッカーの間を有線のネットワークで結ぶことで利用情報を管理していたが、『ロッカーコンシェルジュ』は各ロッカーの情報を収集し、そのデータをクラウドに蓄積するためサーバーは設置不要。さらに無線ネットワークのため、ロッカーを移動する際の配線工事も必要ない。このことが導入の大きな決め手になったと笠井様と牧口様は口を揃える。
「無線でサーバーに接続するという富士アイティの提案は、リニューアルのたびに移動するロッカーにはとても便利な機能でした。また、コンコースは天井が高いため、天井から配線工事を行うことは負担が大きいのです。情報はクラウドに上げるので、サーバー室を確保する必要がないのもよかったですね」
​導入を決めてから実際に稼働するまでに要した期間は、わずか2カ月。この短納期も、クラウド利用でサーバー設置不要という当システムの特長がもたらしたメリットだ。

サービスの向上がロッカー利用率アップにつながった

東京ステーション開発株式会社様では、ほかに空き状況を示すモニターも導入し、その大きさも当初の予定の15~17インチから32インチにするなどして、より多くのお客様に情報をわかりやすくお届けできるよう工夫。コスト面だけ見ればモニターはつけないほうがベターだが、お客様の快適さを考えると、混み合うロッカーのそばにモニターを設置し、近くの空きロッカー情報を提供することも重要なサービスの一つである。
導入から約1カ月半が経った現在(2012年4月下旬時点)、どんな効果が表れているのだろうか。
「空きロッカーを事前にご確認いただけるので、荷物を抱えたお客様にご迷惑をおかけすることがなくなりました。また、ロッカーの設置エリアごとにイヌ、パンダ、サル、ウサギなどの名前をつけているのですが、ある日、モニターをご覧になっていたお客様が“イヌの空きが少ない、急がないと”とおっしゃっていたのを聞いたときは、お役に立てている実感があって嬉しかったです」
お客様からロッカーの場所を尋ねられた際、以前と違って空いているロッカーもご案内できるようになったことも大きな変化だという。
「お客様にとって使いやすい仕組みをつくることが、サービスの向上だけでなくロッカーの利用率アップにもつながり、収益も上がっています」。

情報を収集・蓄積・活用する「現場コンシェルジュ」の威力

この『ロッカーコンシェルジュ』は、いま話題の「M2M(Machine to Machine)」モデルの一つでもある。「M2M」とは、機械同士が人を介することなくネットワークを通じて相互に情報交換し、自動的に最適な制御を行うシステムのこと。人手がかからないうえに遠隔操作も可能など、さまざまなメリットがある。そして、このソリューションを支えているのが富士アイティの「現場力」だ。 
もともと、富士アイティはさまざまな現場の情報を集める技術を最も得意とし、さらに、集めた情報を貯めて有効活用するノウハウを豊富な経験の中で積み上げてきた。そして近年は「現場コンシェルジュ」というコンセプトのもと、各現場から得られる情報を収集・蓄積する現場設置型コンピューター『FiTSA Σ』と、その情報を活用するクラウド環境を融合させたサービスに力を注いでいる。今回の『ロッカーコンシェルジュ』は「現場コンシェルジュ」の一環で、「東京駅一番街」のロッカーでも外からは見えないが『FiTSA Σ』が活躍中。耐久性に優れ、温度や湿度など厳しい環境においても確実にデータを取り込みクラウドに上げていくため、実に多分野の現場で利用されている。
今ある情報を使って新しい価値を生み出せないか、一歩先のサービスを提供したい、コスト削減や効率アップを図るには…そんな悩みやご要望をおもちの方に、「現場コンシェルジュ」は心強いパートナーとなる。

(取材日:2012年4月3日)

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