富士電機

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Q&A 記録計

形式:PHA,PHC
更新日:2010年12月

1.熱電対,測温抵抗体入力

Q

1本の熱電対に記録計と温調計を接続していますが、記録計の指示と温調計の指示に差があります。なぜですか?

A

記録計と温調計を接続している配線材料に補償導線以外のものを使用すると、このような現象が発生します。温度センサ(熱電対)専用の補償導線を使用して各機器を接続してください。
尚、記録計と温調計の組み合わせによってはノイズなどの影響で正しく動作しない場合や記録計又は温調計の片側の電源が”切”になった時、バーンアウト表示が正常に出ない場合がありますので1本の熱電対には1台の機器を接続して使用してください。
(熱電対を2本使用出来ない場合は双芯形の熱電対にすれば2台の機器に接続出来ます)

Q

熱電対入力の場合、基準接点補償回路で電気的に「0℃」を作っていると聞きましたが[J熱電対」や「K熱電対」入力の場合、入力端子を短絡するとなぜ端子部付近の温度を表示するのですか?

A

図1のように2種の金属線A,Bを接合しその両端に温度差を与えると端間に電圧が発生します。
これを起電力とよび、この現象をゼーベック効果とよびます。
この効果を利用して温度を測るための素子が熱電対です。片方の接点の温度がわかっていれば他の接点の温度は熱起電力を測定すればわかります。基準側の接点を基準接点(冷接点)、測温側を測温接点(熱接点)といいます。

図1/図2

基準接点補償の考え方

図1のように測温接点J1をT1(℃)に加熱し、J2とJ2’を同じ温度T2(℃)にすると、熱起電力Eは温度T1に相当する起電力と温度T2に相当する起電力の差になります。 たとえば、J1の温度を500℃とし、J2の温度を20℃とすると、熱起電力として現れるのは、20℃を基準温度とする500℃に対する起電力になります。したがって、一般に使われている0℃を基準温度する熱起電力表を使って得られた起電力の温度に換算するためには、0℃を基準温度とする20℃に対する起電力を加える必要があります。すなわち、熱電対が接続されている端子(基準接点)の温度を測定してそれに相当する起電力を加算することによって求めたい500℃の起電力が得られる訳です。このことを基準(冷)接点補償といいます。

以上の理由から入力端子を短絡すると基準接点センサで測定した端子付近の温度が表示されます。

(基準接点(冷接点)として実験室では一定温度を得やすい氷水を用いることができますが、工業計器では氷水を用いることは不便なため記録計の入力接続端子付近の温度を基準にします。 但し、端子付近の温度は変化するので記録計では端子付近の温度を測定し、自動的に基準温度変化を補正するしくみになっています。)

Q

R熱電対入力で温度を記録しています。温度の指示が低いので熱電対の保護管を抜いて保護管の先端をガスバーナで赤くなるまであぶったのですが300℃位しか上がりません。
熱電対又は記録計の故障でしょうか?

A

発生させるためには約1400℃まで温度を上げる必要があります。
使用される熱電対の種類と記録計の入力種類の設定は必ず一致させる必要があります。正しい温度測定が出来なくなります。

(単位 mV)

温度(℃) J熱電対 E熱電対 K熱電対 R熱電対
0 0 0 0 0
200 10.779 13.421 8.138 1.468
400 21.848 28.946 16.397 3.407
600 33.102 45.093 24.905 5.582
800 45.494 61.017 33.275 7.949
1,000
76.373 41.276 10.503
1,200

48.838 13.324
1,400


16.035
1,600


18.842
Q

応用操作で記録計の校正が出来ると書いてありますが、自分でも出来ますか?

A

出来ます。但し、校正を行うには基準となる「電圧発生/測定器」「標準抵抗」が必要です。
公的機関で「計量器校正証明書」を発行してもらっている標準器が準備出来ない場合は、メンテナンスの専門会社または弊社へ校正を依頼して下さい。(標準器以外の計器で校正しますと正しい測定が出来ない場合がありますのでご注意下さい)

Q

測温抵抗体を使用して温度を記録したいのですが、各チャネル毎に記録レンジは設定出来るのでしょうか?

A

PHA/PHC形は入力の種類によりその入力の限度以内で任意に記録レンジは設定出来ます。
記録レンジ設定可能範囲は次のとおりです。

種 類 入力レンジ 記録レンジ *1
熱 電 対 B 400~1760℃ 370.0~1790.0℃
R 0~1760℃ -30.0~1790.0℃
S 0~1760℃ -30.0~1790.0℃
K -200~1370℃ -230.0~1400.0℃
E -200~ 800℃ -230.0~ 830.0℃
J -200~1100℃ -230.0~1130.0℃
T -200~ 400℃ -230.0~ 430.0℃
N 0~1300℃ -30.0~1330.0℃
W 0~1760℃ -30.0~1790.0℃
L -200~ 900℃ -230.0~ 930.0℃
U -200~ 400℃ -230.0~ 430.0℃
PN 0~1300℃ -30.0~1330.0℃
測温抵抗体 JPt100 -200~ 600℃ -230.0~ 630.0℃
Pt100 -200~ 600℃ -230.0~ 630.0℃
直 流 電 圧
*2
-50~ 50mV -32767~32767
(小数点位置任意可)
-500~500mV
-5~ 5V
-50~50V

*1: 熱電対、測温抵抗体入力の場合は小数点が自動的に1個付く。
*2: 直流電流入力の場合はシャント抵抗を入力端子に接続し、電圧に変換します。シャント抵抗はオプションで購入出来ます。

シャント抵抗の接続図
(シャント抵抗)

(シャント抵抗)

Q

10年間使用した旧型の記録計が故障したのでPHA形に置換えました。入力がPt100で11点使用のため1点はダミー抵抗を接続していたのですが、PHA形に交換してもこの抵抗を接続する必要はありますか?

A

ダミー抵抗の接続は不要です。「スキップ」という機能がありますので使用しないチャネルに「スキップ」を設定しますとチャネルが無くなったと同じになります。
6打点記録計で、ch4:「スキップ」 ch5:「スキップ」 ch6:「スキップ」と設定しますと、ディスプレイ及び打点又は連続の記録はch1 → ch2 → ch3 → ch1‥‥‥のようになります。
チャネルの4を使用することになった場合はch4:「K」(K熱電対入力)のように設定します。

 

2.電流入力

Q

電流入力(DC4~20mA)で6チャネルの記録をしたいのですが、シャント抵抗は何個必要ですか?

A
シャント抵抗

シャント抵抗は電流入力のチャネル分必要です。この場合は6個必要です。

Q

電流入力(DC4~20mA)で6チャネルの記録をしたいのですが、シャント抵抗はどのように接続するのですか?

A

シャント抵抗はch1の場合を例にしますと、端子No.11とNo.12の間に接続し、入力の”+”はNo.11に入力の”-”はNo.12に接続します。

シャント抵抗の接続図

Q

電流入力用を購入しようとして形式を調べたら入力信号点数(直流電圧)となっており、電流入力がありません。どうすればよいのですか?

A
シャント抵抗

入力が直流電流の場合はシャント抵抗を記録計の端子に接続して、直流電圧に変換して記録する方式ですので、シャント抵抗も記録計本体と合わせて、測定点数分をご注文して下さい。
(シャント抵抗は別売り品で 10Ω±0.1%が必要です)

Q

電流入力用のシャント抵抗は別売り品として10Ωの一種類しか用意していないようですが、10Ω以外は使えないのですか?

A

10Ω以外でも使えます。但し、精度の良い(±0.1%以上)抵抗でないと測定誤差が発生します。
電流回路の負荷をできるだけ小さくするために10Ωにしていますので、250Ωでも問題ありません。入力が4~20mAで250Ωを使用した場合、記録計の入力は1~5Vになりますので設定ピンは±5Vに設定してください。

  1. シャント抵抗: 10Ωを使用し電流が 4~20mAの場合
    10×(4~20mA)=40~200mVが発生する。
  2. シャント抵抗: 250Ωを使用し電流が 4~20mAの場合
    250×(4~20mA)=1~5Vが発生する。
Q

DC4 ~ 20mA入力で 0~ 1000ppmの記録をさせたいのですが、20mA入力の時、200ppmしか表示されません。なぜですか?

A

シャント抵抗を「10Ω」にした時、スケーリングで入力測定範囲は「40.0~200.0mV」に設定します。次に、レンジ設定で工業値を0~1000に設定します。
この工業値が4~20mAに対応する測定値になります。記録レンジの設定は記録計の100%の位置(右端の所)をいくら(この場合は何ppm)にするかという設定になります。1000ppmならば0~1000と記録レンジを設定します。([工業値の設定は記録を密にするため必ず3桁以上(100)の値を設定して下さい]
入力電流が約55mA(550mV→約110%)以上68.8mA(688mV→約140%)以下は「オーバー」と表示が出て測定出来なくなります。それ以上の入力になると「イジョウ」が表示されますので、その場合は入力回路の点検をして下さい。
尚、「オーバー」「イジョウ」の判断は入力種類の設定電圧(50mV,500mV,5V,50V)に対して110%、140%以上になりますので、電流入力の場合の電流値はシャント抵抗値が何Ωかで異なります。(電圧=電流×抵抗)

入力電流/変換電圧/工業値/記録レンジ のイメージ図

入力電流/変換電圧/工業値/記録レンジ のイメージ図

記録レンジ1 : 4~20mAで0~100%記録する一般的な使い方
記録レンジ2 : 4~20mAで0~200%と1/2に縮小して記録する応用例
記録レンジ3 : 4~20mAで0~50%と2倍に拡大して記録する応用例
記録レンジ4 : 4~20mAで50~100%と中間を拡大して記録する応用例

Q

4 ~ 20mA入力で 0~ 10KPaの記録をさせたいのですが、スケーリングの工業値は3桁以上にするように取扱説明書に記載されています。どのように設定すればよいのですか?

A

工業値は0~100にし、小数点を1つ付けて「0.0~10.0KPa」にして使って下さい。
0~1KPaの場合は0~100に工業値を設定し、小数点を2つ付けて下さい。

Q

PH計の出力(4~20mA)/0~14PHを記録したいのですが取扱説明書を読んでも設定方法がよく分かりません。シャント抵抗は10Ωを購入し入力端子に接続済です。設定の手順と方法を教えて下さい。

A
正しいピンの設定

チャネル1(ch1)に記録する場合の設定例は次の通りです。

1.設定の手順

  1. 設定ピンを[±500mV]の位置に設定します。
  2. 入力選択を設定します。
  3. 記録レンジを設定します。
設定完了です。

2.入力選択の設定方法

  1. SELキーを押して「キーロック」を表示させます。 「ON」と表示されたら「OFF」になるまでアップキー[∧]を押します。
  2. 「OFF」と表示されたらSELキーを6回押し、次の表示をさせます。
    (*1) (*2)
    ch XXX
    フィルタ T=3Sec
    注)  :データの点滅状態を示す。(データ変更待ち)
  3. 点滅しているチャネルNo.をアップ[∧]又はダウン[∨]キーで”1”にして[ENTRY]キーを押します。
  4. *1の入力種類の表示が点滅したら、アップ又はダウンキーで「500mV」にして[ENTRY]キーを押します。尚、*2の単位は自動的に変更されるので設定の必要は有りません。
    *1)入力種類: B,R,S,K,E,J,T,N,W,L,U,PNの各熱電対JPt,Pt,50mV,500mV,5V,50V,COM,コピー,スキップ(次のチャネルへ飛ぶ)
    *2)入力種類の単位: ℃,゜F,mV,V
  5. *1の「500mV」が点滅し「セッテイピン キリカエ OK?」と表示が出ますのでOKなら[ENTRY]キーを押します。
  6. フィルタ T=3 Secの”3”が点滅します。入力信号にノイズ等が無い場合はそのまま[ENTRY]キーを押します。
  7. ch1スケーリング OFF
    と表示されますのでアップキーで「ON」に変更し[ENTRY]キーを押して下さい。
  8. ch1ソクテイハンイ ー500.500.0m
    と表示されますのでアップキーで40.0に変更し[ENTRY]キーを押して下さい。
  9. ch1ソクテイハンイ 40.500. mV
    と表示されますのでダウンキーで200.0に変更し[ENTRY]キーを押して下さい。
  10. ch1ルータ OFF
    タイスウ OFF
    と表示されますので[ENTRY]キーを押して下さい。
  11. ch1ルータ OFF
    タイスウ OFF
    と表示されますので[ENTRY]キーを押して下さい。
  12. ch1コウギョウチ
    と表示されますので[ENTRY]キーを押して下さい。
  13. ch1コウギョウチ
    と表示されますのでアップキーで140に変更し[ENTRY]キーを押して下さい。

    注) XXX の中の数値は必ず3桁以上の値を設定して下さい!

  14. ch1コウギョウチ 14
    と表示されますのでアップキーを2回押して次のように小数点を付け[ENTRY]キーを押します。
    ch1コウギョウチ 0.14.
  15. ch1タンイ コード:A= XX B= XX
    と表示されますのでアップ又はダウンキーで13に変更し[ENTRY]キーを押して下さい。
  16. ch1タンイ コード:A= B= XX
    と表示されますのでアップ又はダウンキーで9に変更し[ENTRY]キーを押して下さい。
  17. サエンザン ch1-ch >ch
    と表示されますので[ENTRY]キーを押して下さい。

    注) の中の数値は”0”以外は設定して下さい!

  18. ch 500m mV
    フィルタ T=3Sec
    次の表示が出たら[DISPLAY]キーを押して下さい。
    ch 1の入力設定は完了です。

主な単位とコードNo.

単位AB
11
t/h31
m3/h35
mmH2O61
Pa82
kPa83
MPa84
ppm131
pH139
単位AB
%141
%CO2143
%O2146
kV193
A196
kW202
kVA204

次は記録レンジの設定です。

3.記録レンジの設定方法

  1. SELキーを押して「キーロック」を表示させます。「ON」と表示されたら「OFF」になるまで アップキー[∧]を押します。
  2. 「OFF」と表示されたらSELキーを5回押し、次の表示をさせます。
  3. ch キロクレンジ pH 0. 0.
    点滅しているチャネルNo.をアップ[∧]又はダウン[∨]キーで”1”にして[ENTRY]キーを押します。
  4. ch1 キロクレンジ pH 0. 0.
    と表示されますので[ENTRY]キーを押して下さい。
  5. ch1 キロクレンジ pH 0. 0.
    と表示されますのでアップキーで14.0に変更し[ENTRY]キーを押して下さい。
  6. 次の表示が出たら[DISPLAY]キーを押して下さい。
    ch 1の記録レンジ設定は完了です。
    ch キロクレンジ pH 0. 14.
  7. [RECORD]キーを押して「トレンドキロク」と表示が出たら記録は開始されます。
    ch1 7.5pH
    TagNo. トレンドキロク
     ↓
    設定しない場合は何も表示されません。
以上で入力選択、記録レンジの設定は完了です。
Q

直流電流入力の場合、10Ωのシャント抵抗が必要だと言われました。なぜ10Ωなのですか?

A

抵抗値の精度が高く、記録計の端子部に取付けが容易で、電流発信器の負担が少ない等の理由から「10Ω」を標準として用意しております。
電流発信器の負担が問題でなければ250Ωを使用してもかまいません。この場合は入力電流が4~20mAですと抵抗両端の電圧は1~5Vになりますので、設定ピンは±5Vに設定し、入力測定範囲を1~5Vに設定します。

 

3.記録

Q

チャネル2の記録が「黄色」になって見にくいので他の色に変更したいのですが出来ますか?

A
インクカートリッジ

「黄色」は見にくいので単独の色としては使っておりません。ch2は「緑色」が正常な色です。
青色が消耗するとこのような現象が発生します。「リスト インジ」の中の「テストパターン」を実行してインクの消耗状態を確認してください。この場合はインクカートリッジの交換が必要です。(取扱説明書 7.16項参照)

Q

いままで使用していた記録計は入力に比例した点でインクカ-トリッジが停止し記録していたが、PHA形にしたら約2秒間隔で0~100%をインクカートリッジが往復している。どうしてですか?

A

従来のペン(打点)を使用した自動平衡記録計は測定値を記録するだけなので入力に比例した点をインクカートリッジ(ペン、打点)が追従し記録します。マイクロジェット記録計は測定したデータをある時間分メモリーに記憶させ(連続記録の場合)、記憶したデータをインクカートリッジを往復させながら記録させる方式です。目盛印字のように0~100%の範囲を印字させる必要があるので0~100%往復します。

Q

3打点の記録をPHC形で行いたいのですが、仕様書を見ると6打点入力用しかありません。
残りの3点は入力無しになりますが記録はどうなるのでしょうか?

A

PHA/PHC形は各チャネル毎に入力種類を設定することが出来ます。設定項目の中にある「スキップ」を選択して設定すると、ディスプレイの表示と打点の記録はされません。
6打点記録計で、ch4:「スキップ」 ch5:「スキップ」 ch6:「スキップ」と設定しますと、ディスプレイ及び打点の記録はch1 → ch2 → ch3 → ch1・ ・ ・ のようになります。
将来、チャネルの4を使用する場合はch4:「K」(K熱電対入力)のように設定します。

Q

記録色を変更したいので取説の「応用操作」を見ながら操作したのですがうまくいきません。どうすれば操作が出来ますか?

A

「応用操作」は「インクアラームクリア」の表示を出してから始まります。取説には「FEEDキーを押しながらSELキーを押して下さい」と書いてあるのですが、SELキーを先に押してしまうと応用操作に入れないケースが多く見受けられます。

「記録色の変更」までの手順は次のとおりです。

  1. SELキーを15回か押して「インクアラームクリア」の表示を出します。
  2. FEEDキーを「先に押しながら」SELキーを押して「ADJUST HEAD」の表示を出します。
  3. SELキーを2回押して「アラームラッチ」の表示を出します。
  4. FEEDキーを先に押しながらSELキーを押して「ADJUST ch 番号」の表示を出します。(注意!)
  5. SELキーを1回押し「ch 番号 COLOR=ORANGE」の表示を出します。
  6. アップ、ダウンキーで変更したいチャネル番号を選択しENTキーを押します。
  7. アップ、ダウンキーで変更したい色を選択しENTキーを押します。
  8. 再びチャネルの番号が点滅しますがこれは無視し、DISPLAYキーを押します。調整完了です。
  9. RECORDキーを押して記録を開始して下さい。

ご注意!
(4)の「ADJUST ch 番号」の表示が出た時、ENTキーは押さないよう十分注意して下さい。
「校正モード」ですのでENTキーを押すと、標準計器を接続せずに校正を実行しますと正しい測定が出来なくなります。
若し、間違えてENTキーを押してしまった場合は基準の入力を印加して校正をしなければなりません。

Q

ある理由があって、一時的に温度の記録を+10℃だけ平行移動させたいのですが可能ですか?

A

平行移動は可能です。応用操作の「PVシフト」で-3276.7~3276.7℃(測温抵抗体、熱電対入力の場合)の値を平行移動(ゼロ点の移動)が出来ます。

操作手順は次のとおりです。

  1. SELキーを15回か押して「インクアラームクリア」の表示を出します。
  2. FEEDキーを先に押しながらSELキーを押して「ADJUST HEAD」の表示を出します。
  3. SELキーを3回押して「PVシフト」の表示を出します。
  4. アップ、ダウンキーを使って点滅しているチャネル番号を平行移動したいチャネルに合わせ、ENTキーを押します。
  5. アップ、ダウンキーを使って点滅している数字を平行移動したい値(10℃)に合わせ、ENTキーを押します。
  6. 再び数字が点滅しますがこれは無視し、DISPLAYキーを押します。調整完了です。
  7. RECORDキーを押して記録を開始して下さい。
 

4.表示

Q

「インクエンド」のアラームが表示されているのに記録が出来るのはなぜですか?

A
インクカートリッジ

「インクエンド」はインク残量が約10%以下になった時点で出しますので、「インクエンド」が出てもしばらくの間は記録をしています。新しいインクカートリッジをご用意ください。
(記録ヘッドを交換した後はインク切れ予告検知機能を正しく動作させるため、「インクアラームクリア」の設定を「YES」にしてください。)取扱説明書 7.16項参照。

Q

記録紙の速度を変更したいのでSELキーをオンしたら「キーロック」の表示は一瞬だけ出てすぐ元の温度表示に戻ってしまい、先に進めません。故障なのでしょうか?

A

この現象が発生する要因は次の2つです。

  1. 記録紙が無くなって「チャートエンド」のメッセージが表示されている。
  2. インクカートリッジの走行軸の不具合でインクカートリッジがスムーズに走行しないため「キャリッジイジョウ」のメッセージが表示されている。

(1)は新しい記録紙を入れることで正常に戻ります。
(2)は一旦記録計の電源を切り、インクカートリッジを指でつまみ左右に2~3回ゆっくりと動かして下さい。再度電源を入れた時「キャリッジイジョウ」の表示が消えれば正常です。若し、表示が出たままの場合は故障が考えられますので購入先へ調査のため返却して下さい。

 

5.記録紙送り速度

Q

打点記録式を使っていますが記録紙送り速度を1000mm/hに変更したら打点がつながらず記録が読み取れません。なぜですか?

A

打点記録用の記録周期は記録紙送り速度に無関係で 30秒/全点になっております。
打点がつながる記録紙送り速度に設定を下げて使用してください。
(取扱説明書 7.4項参照)

Q

連続記録式で記録紙送り速度を1000mm/hにしたら、記録が断続状になってしまいました。 なぜですか?

A

連続記録形の場合は記録紙の送り速度によっては断続記録になってしまいます。
連続記録と断続記録は次の記録紙送り速度となります。

  • 連続記録 5~300mm/h
  • 断続記録 301~1500mm/h[PHA] 401~1500mm/h[PHC]

(取扱説明書 7.4項参照)

Q

メインチャートスピードを20mm/hに設定したのですが、実際は40mm/h進んでいます。
2倍速になる設定があるのですか?(パラメータリストを送りますので見て下さい)

A

2倍速の設定はありません。パラメーター設定リストを見ますと「定刻印字」と「目盛印字」の設定がONになっております。チャートスピードの設定が20~39mm/hの場合、「定刻印字」と「目盛印字」は4時間間隔で印字されますが、「定刻印字」の印字終了の2時間後に「目盛印字」が印字され更に2時間後に「定刻印字」と交互に印字されます。
夫々は4時間毎ですが2時間に一度の印字のため、チャートスピードが2倍になったような錯覚をおこされたのです。

 

6.警報,積算,日報,DI機能

Q

警報は1チャネル当たり L,H,RH,RL の4種類、4点まで可とありますが、1チャネルにHのみ4点設定することは出来ますか?

A

設定可能です。この場合、設定は次のように行います。
アラーム ch1 No.1=H,アラーム ch1 No.2=H,アラーム ch1 No.3=H,アラーム ch1 No.4=H と設定し、警報設定値を No.1=100℃、No.2=150℃、No.3=200℃、No.4=250℃ とすると警報は「上限」「上上限」「上上上限」「上上上上限」として機能します。(取扱説明書 7.5項参照)

Q

警報機能を使っていないのですが3台中1台だけ「Alarm ch12 4H ALM1」の警報が出ます。なぜですか?

A

警報設定は1ch(チャネル)当たり4点の設定が出来ます。この場合、ch12(12チャネル)のNo.4(4番目の警報設定)がH(上限警報)に設定されており、この値を入力が超えたためALM1(警報出力リレーの1番目)に警報が出力されたものです。
警報機能を使用しない時は、No.4(4番目の警報設定)の設定を No.4=NO と設定して下さい。警報は出力されなくなります。

1ch当たり4点の警報設定が出来ます。(No.1~ No.4迄)
設定出来る警報の種類は H=上限 L=下限 RH=変化率上限 RL=変化率下限の4種類です。
上限と上上限警報にしたい場合はNo.1=H No.2=H とし、No.1を100℃ No.2を150℃のように、警報の設定値で上限、上上限の区別を付けます。

Q

放水路の水位を記録し、水位が一定時間内に設定値以上に上昇したら水門を開く制御を計画しています。警報機能を使用してこの制御は出来るでしょうか?

A
グラフと発信器と制御回路

変化率上限警報を使用すれば制御は可能です。但し、入力変化の演算時間1秒は固定なので入力変化の値が小さい場合は推奨出来ません。変化率警報とは次のような動作です。尚、この変化率警報は入力レンジ内の任意の位置で動作します。特定位置で動作させる設定は出来ません。

時間とアラーム

RH :
変化率上限(設定範囲 0~100%FS、設定は工業値)
RL :
変化率下限(設定範囲 0~100%FS、設定は工業値)
FS :
入力レンジで設定した工業値を指します。

●RHを2段で使用する場合

時間とアラーム2
[設定例1]
水位発信器出力 : 0~4m/4~20mA
入力レンジの設定 (工業値) : 0.000~4.000(小数点3桁設定)
記録レンジ : 0.000~4.000m
1時間に3.6m以上水位が上昇したら警報を出す。
(0.001m/sec)
1時間 3600mm
1分間 60mm
1秒間 1mm
よって、変化率上限(RH)は”0.001”に設定する。
[設定例2]
水位発信器出力 : 0~3m/4~20mA
工業値 : 0.0000~3.0000(小数点4桁設定)
この場合は1時間に36cm以上水位が上昇したら警報を出すことが出来る。
Q

午後2時に各種設定を終了したので、「積算機能」をONにし動作開始時刻を07:00、終了時刻を07:00に設定し、翌朝の7時に確認したら積算の記録がされていません。なぜですか?

A

「積算機能」「日報機能」は動作開始時刻、終了時刻を設定した後、その時刻を変更した場合や動作開始時刻を現在時刻以前の時刻に設定すると正しい印字が出来ません。
動作開始時刻を現在時刻以後の時刻に設定するか、終了時刻を一度経過し次の終了時刻の時点まで待てば正しい印字が行われます。(取扱説明書 7.12項参照)

Q

「積算機能」をONにし、動作開始時刻を 00:00~00:00 に設定し使っています。
午前中の12時間分の積算値を見たいので「リスト印字機能」を使って印字させたら、前日の1日分のデータが印字されました。なぜですか?

A

データを格納するファイル(最大で24時間分格納出来る)を2つ持っております。1つは既に終了時刻を経過したデータを格納するものと現在のデータを格納しているファイルの2つです。
「現在のデータを格納しているファイル」はデータを壊す恐れがあるので操作出来ないようにしてあります。このため、「リスト印字機能」で印字させると既に終了した分のデータが印字されるのです。

積算機能と印字
Q

外部制御ユニットを使用して記録開始、停止をしたいと考えています。記録開始の時、時刻を印字させたいのですが、可能ですか?

A

外部制御ユニットの「データ印字」機能(DI3)を使用すれば可能です。
但し、時刻印字[’○○年○○/○○ ○○:○○]以外に各chの瞬時データも印字されます。
印字が終了するまでトレンド記録はしません。(取扱説明書 4.2項参照)

手順は以下の通りです。

  1. DI1(端子番号11~21)がONになると記録が開始します。
  2. DI3(端子番号13~23)をON(1パルス又は連続)にすると時刻及び各chの瞬時値が印字され、全chの瞬時値が印字終了した後トレンド記録が開始されます。
  3. DI1がOFFになるまでトレンド記録は継続されます。
  4. DI1がOFFになると記録は停止します。
Q

バッチ運転の記録を取りたいのですが、トレンド記録を行いながら記録開始時間を印字し、記録終了時には終了時間も印字させることは出来ますか?

A

オプションの「警報出力/3点外部制御付き」を使用すれば出来ます。(取扱説明書 7.10項参照)

  1. 「メッセージ印字」機能を使い、設定は以下の手順で行います。

    ●記録開始時に時刻を印字させる設定方法

    1. メッセージNo.を決める(1~10)
    2. 印字の色を決める(橙、赤、青、緑、紫、黒)
    3. メッセージ内容(時刻)を設定する→ @Y__@D____@T____
    4. 印字位置を決める[左端は0 、0~68mm(PHC)0~150mm(PHA形)]
    5. タイミングを設定する→ 「キロク カイシ」を選択する

    ●記録終了時に時刻を印字させる設定方法

    1. メッセージNo.を決める(1~10)→記録開始時のメッセージNo.と重複しない
    2. 印字の色を決める(橙、赤、青、緑、紫、黒)
    3. メッセージ内容(時刻)を設定する→ @Y__@D____@T____
    4. 印字位置を決める[左端は0 、0~68mm(PHC形)0~150mm(PHA形)]
    5. タイミングを設定する→ 「キロク シュウリョウ」を選択する
    設定完了です。
  2. DI1(端子番号11~21)がONになると記録が開始され、時刻も印字されます。
  3. DI1がOFFになるまではトレンド記録を続けます。
  4. DI1がOFFになると記録は停止し、時刻が印字されます。

注意!
(5)及び(10)で「DI1 ON」、「DI1 OFF」を選択しますとDI1がONになっても、記録は開始されません。必ず「キロク カイシ」、「キロク シュウリョウ」にして下さい。

Q

日報リストを印字して使用しているのですが、日付、時間の欄に”0”が約3時間分記録されていました。故障でしょうか?

A

故障ではありません。停電(記録計の電源が断になる)すると”0”が記録されます。

 

7.その他

Q

モーターの電流を1連続記録計で記録しているのですが、サーマルリレーが動作してモーター電流がゼロになった時、ゼロになるまでの記録がされていませんでした。どうしてですか?

A

PHA/PHC形の1連続形の測定周期は160ms(160msに1回データを読み込んで表示と記録をするための処理を行う)です。また、最速記録周期はPHA形は3秒、PHC形は2秒です。PHC形の最速記録周期を例に考えますと、2秒間に蓄積されたデータを全て印字するのではなく、最大値と最小値を結びドット(点)を印字します。
従って、2秒以内で変化したデータはその途中の変化の程度を記録上から見ることは出来ません。
モーター電流が50%から0%になるまで100msだったとしますと、仮に0%になるまで電流に何らかの変化があっても、記録上は50%と0%を結ぶ直線になります。
変化が極めて早い状態等(事故発生時の記録を残したい)の記録は電磁オッシログラフのような専用計器が必要です。

Q

測定周期と記録周期の違いは何ですか?

A

PFA形のように入力信号をアナログ処理を行って記録するタイプと異なり、PHA/PHC形は入力信号をCPUを使用したデジタル処理で表示と記録を行っています。
このため、測定する信号を取込んだ後、先ずアナログ/ディジタルの変換を行いその後表示と記録を行うための処理を行います。この時間を測定周期(サンプリングタイム)と言います。
測定周期毎に処理されたデータは内部メモリに蓄積され(連続記録タイプ)、そのデータを一定時間間隔で記録します。この一定時間間隔を「記録周期」と言います。記録周期は記録紙送り速度を早くすると短くなりますがインクカートリッジが往復する時間以下にはなりません。(但し、打点記録タイプの記録周期は30秒固定で変更出来ません)

[測定周期]
入力点数 PHA PHC
1~3点160ms160ms
6点320ms320ms
12点320ms

●PHA形,PHC形打点記録タイプ

記録周期(秒)=30(秒)/全点

●PHA形・連続記録タイプ

記録周期(秒)=450÷記録紙送り速度(mm/h)
記録紙送り速度(mm/h) 20 50 150以上
記録周期(秒) 22,23の繰返し 9 3

●PHC形・連続記録タイプ

記録周期(秒)=400÷記録紙送り速度(mm/h)
記録紙送り速度(mm/h) 20 50 200以上
記録周期(秒) 20 8 2