船舶用排ガス浄化システム SaveBlue
S-Keeper 7

最新のモジュラー式分析システム:S-Keeper 7™
法令遵守のコストを、ハイエンドの投資に。

MARPOL条約附属書VIの硫黄分規制に適合するには排ガス監視が不可欠の要素です。さらに、EUの海上輸送のCO2排出規制(注1)により、船主と船舶オペレーターには2017年8月31日までにCO2排出量の監視計画書を提出することが義務づけられていました。今後さらに厳しさを増すさまざまな規制に適合するために、あらゆる手立てを検討する必要があります。

国際海事機関(IMO)のEGCSガイドライン(注2)で規定されている通り、船舶では連続排ガス監視システム(CEMS: continuous emission monitoring system)の採用が進んでいます。ここでは最新のモジュラー式分析システム「S-Keeper 7(S-K7)」の優れた特長を紹介します。

型式認証取得、EGCSガイドライン適合の分析システム

型式認証取得、EGCSガイドライン適合の分析システム

S-K7は、船舶の連続排ガス監視に最適な統合型モジュラー式分析システムです。国際海事機関(IMO)のEGCSガイドライン(注3)に完全に適合しているだけでなく、イタリア船級協会(RINA Rules, Pt. C, Ch 3, Sec 6)、ロイド船級協会(Lloyd’s Register Test Spec. 1)、DNV GL船級協会(DNV Standard for Certification 2.4)、日本海事協会から型式認証を取得しています。

注3)準拠法:

MARPOL Annex VI Reg. 13 & 14、MEPC Circ. 471、177(58)、184(59)、IEC 60092-504

保守も、校正も容易

保守も、校正も容易

最新のエンジニアリングが投入されたS-K7は、海上という厳しい条件下でも優れた耐久性を誇ります。熟練していない作業員でも、船内での保守と校正を容易に実施できるため、トレーニングの時間とコストを節約できます。すべての校正が自動化されており、ゼロ点校正は1日に1回、スパン点校正は2カ月ごとに実施されます。このように、設置の容易さ、校正の自動化、保守頻度の低さにより、安定した測定・分析と保守コストの削減が可能です。

さらにスペアパーツ管理プログラム(SPMP)によって、航路上すべての部品のトレーサビリティと有用性が保証されており、さらなる運用コスト削減をもたらします。また、部品交換に複雑な手順を必要としないこともS-K7のメリットです。

監視と分析をこなすスマートハブ

最大7種類まで物質を分析することができるS-K7には、Easy-S、Lite-S、Easy、Easy-N、Lite-N、Lite、そしてFullの7タイプを用意。設備投資と運用コストのバランスに重点を置き、コストを最小限に抑えながら、大気汚染の低減と燃費向上を両立。船主の求める要件を完全に満たします。

FullタイプのS-K7は、船舶の排ガスに含まれるNOx、CO2、SO2、CO、HCの濃度を監視しながら分析。O2と粒子状物質を測定するオプションも用意しています。ニーズに合ったタイプを確認するには、上記の表を参照してください。

効率をさらに高める補完装置

効率をさらに高める補完装置

S-K7は、さらに船舶の効率を高めるために、以下の推奨補完装置と統合することができます。

  • 推進効率モニタ(PEM4/Propulsion Efficiency Monitor):スクリュー推力、エンジン出力、燃費を同時に測定できる初のソリューション

  • 容積式流量計

  • インライン粘度計

  • 軸馬力計

  • 油排出監視装置

  • 圧力発信器

M/V JOLLY DIAMANTEでの実船搭載試験

M/V JOLLY DIAMANTEでの実船搭載試験

2016年、S-K7がRO-RO船のM/V JOLLY DIAMANTEに搭載されました。これは、富士電機のパートナーであるTecnova HTによる実船搭載試験として実施されたものであり、3週間の航海後に実施された調査では、極めて安定した測定値と総合的な性能を発揮しているという結果を残しました。イタリアの船舶オペレーター、Ignazio Messina & C. SpAは、S-K7の使用をサポートすると表明しています。

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