- 富士電機(株)
- 電子デバイス事業本部 事業統括部
ディスクリート・IC技術部 小容量IPM課
2002年度入社
工学部応用化学科卒
市場でオンリーワンとなる製品を
作り上げたときの充実感
入社配属で他社と共同出資の関連会社に出向。自動車に搭載する半導体製品の開発を行う部署にいながらも電源モジュールM-Powerの製品開発を担当しました。
富士電機が持株会社に移行した2003年10月から現在の所属会社で引続きM-Power製品開発を担当。2006年7月からは、電源用の半導体製品を開発する現在の所属部署で電源ICの製品開発を担当しています。
- Q.1現在はどのような仕事を担当していますか?
- スイッチング電源の制御ICの製品開発を担当しています。スイッチング電源は一般家庭にも給電される交流の商用電源から、家電などの機器内部で扱い易い直流電圧に変換する装置で、種々のアダプタも該当します。変換時に必ず損失が発生するので、制御ICでいかに損失を小さく抑えるか、というのも重要な性能となります。
実際の業務は、最終製品にまでおよぶ様々な顧客要望をIC製品仕様に集約して、半導体回路設計・レイアウト・評価・量産化と多岐に渡ります。 - Q.2仕事の難しい点、やりがいを教えてください。
- 仕事の難しい点は、将来的な技術動向や暗黙の顧客要望を具体的な仕様に落とし込む点・顧客の判定基準となる項目をいかに再現性良く簡単な評価方法に置き換えるかといった点などが挙げられます。開発した製品を顧客が他社製品から切替えて、売上・損益の拡大に繋がったときは、やりがいを感じます。特に、ターゲットとした市場でオンリーワンとなる製品に仕上がった場合は格別ですね!
- Q.3仕事で失敗してしまったエピソードを教えてください。
- 他の試作品で見つかった不具合を、担当製品では異なる使い方なので問題無いだろうと見過ごしていたら、顧客の使用条件次第では不具合になると判明した事がありました。
幸い顧客の試作段階で発覚し、大きな損失には繋がらなかったのですが、不具合のわかった時点ですぐに専門家を集めてレビュー・対策を実施しておくべきだったと反省しました。 - Q.4休日はどのように過ごしていますか?
- 所属部署のロケーションは松本工場で、すぐ近くに白線流しのロケ地に使われた薄(すすき)川が流れています。休日は薄川の緑地帯で同期とBBQを楽しんだり、ランニングや散歩をしています。また、北アルプスも目の前なので、秋は紅葉の中をドライブ、冬はスノーボードで銀世界を疾走しています。
ある1日のスケジュール
- 7:00
- 7:30
- 8:00
- 8:30
- 9:00
- 12:00
- 13:00
- 15:00
- 16:30
- 17:30
- 18:00
- 19:00
- 19:30
- 21:30
- 22:30
- 23:00
富士電機のココがポイント!
大企業としての保守的なイメージと半導体業界の自由なイメージがうまく融合した社風かと思います。ルールとして守るべき規律は当然ありますが、発想の自由さを最大限尊重してもらえる環境にあります。そのため、筋道立てての説明はキッチリとしたものが必要ですが、新しい製品開発のテーマアップが可能ですよ。
※内容は取材当時のものとなります。