富士電機

夢かかげ、かなえ、はなて。Recruiting Information 2017

パワー半導体の
材料分析を通じて、
開発・製造に貢献


技術開発本部 先端技術研究所
基礎技術研究センター
応用物理研究部
2008年入社
理工学部 化学生命科学科卒
研究開発

環境問題の軽減につながる省エネマネジメントに興味

自然や科学に関心を持ったきっかけは、小学生の頃、学校の授業で見た、環境破壊に警鐘を鳴らすビデオでした。動物と人間の共存について考えさせられ、以後、環境問題の解決に貢献できるような仕事をしたいと意識するようになりました。
その後、生分解性プラスチックが注目を浴びたり、バイオテクノロジーの発展が注目され、「これからは、バイオテクノロジーというアプローチで、社会を創りたい」という夢を描き、大学では化学生命科学科へ進学、研究室では、さまざまな条件下で培養、精製したタンパク質の構造解析を手がけていました。
就職においても、当初は環境問題に焦点を当てていました。しかし企業を調べるうち方向性が変わっていきました。というのは、環境分野だけを事業とする企業はベンチャー企業が多く、事業領域もリサイクルなど限定的だったため。もう少し広い視野から取り組んでみたい、と考えるようになりました。
そんなときに出会ったのが富士電機でした。きっかけは、大学に貼られていた企業紹介のポスターです。当時、富士電機は太陽電池や燃料電池による発電技術に力を入れていて、ポスターにも「今後、省エネマネジメントなどの環境技術に注力していく」というフレーズがありました。それを見て、環境問題に対しエネルギー面からアプローチするという方法もある、と気づき、富士電機で仕事をしてみたいと思ったのです。

実際に職場を見ることで、内定時の迷いが解消

富士電機に感じた魅力は、事業だけではなく、会社組織としての親切さや温かさがあります。実は、私は内定をいただいた後も、専攻が化学・生命科学であるため迷いを感じることがありました。それを正直に人事の方に伝えたら、私だけのために、東京工場に勤務している社員の方々に会って話を聞くプランを作ってくださって…。これは異例のことだと思いますが、それによって迷いが解消されました。実際に職場を訪問したときも、温かく、親切に接していただいたんです。
キャリアについても、相談しやすく、部署異動の制度などが整っている会社であることが分かり、不安を払拭できました。

材料分析により、パワー半導体の開発を支援

入社後、配属されたのは先端技術研究所です。上司や仲間に恵まれ、周囲に助けられ、入社2年目くらいから、自立して仕事ができるようになってきました。上司がときに付きっきりで指導し、研究者として育ててくださったことには本当に感謝しています。
現在、取り組んでいる業務は、主にパワー半導体の材料分析です。パワー半導体は、普通の半導体よりも扱う電力や電圧が大きく、充電、直流・交流変換、電圧変換などを行うことができます。
半導体の主材料は普通、ケイ素(Si)ですが、パワー半導体の材料として今、増え始めているのが炭化ケイ素(SiC)です。これはSiCを用いた半導体は、Siを使ったものに比べ、数々の利点を持つからです。代表的な効果は電力損失が少ないこと。SiCを使うと、電力損失を、Siを使った製品の70%から90%も削減できると言われます。このほか、大電圧でも機能する、高温動作が可能であるといった長所があります。
しかしSiという単一元素なら、結晶がきれいに形成されるのに、SiCは炭素との化合物であるため、そうなりにくいという難点があります。そこで構造分析が必要になるわけです。具体的には電子顕微鏡(SEM、TEM)、原子間力顕微鏡(AFM)、2次イオン質量分析装置(SIMS)、X線回析装置(XRD)など、20種類以上の装置を用いて分析します。装置を使いこなすだけでなく、開発部門や製造部門に求められる情報を得るために、分析技術や評価手法の開発も行っています。分析で非常に大切なのは、測定前の準備です。だから入念に準備し、必要に応じて自分で治具を製作することもあります。

「世界で初めて」の現象を見る喜び

分析という仕事の面白さは、自分だけの発見があることですね。小さなことでも、「今、この瞬間、目の前の新しい事象を知っているのは自分だけだ」と思うことがあり、そんなときは大きな喜びを感じます。必要なことを調べるために、高度な機器を使うだけでなく、身近な道具や物を使った、コストのかからない手法を考えることもあります。
また、開発部門などから求められる情報とは別に、こういうことを調べたら面白いのではないか、そのためにはこういう手法があるのではないか、と知恵を絞るのも楽しいですね。
分析した結果は、開発や品質保証の工程で生じる不具合の原因究明、製品評価などに活かされています。「環境問題解決に貢献したい」というかねてからの思いは今、間接的な形で実現していると感じます。今後、パワー半導体の信頼性を確立するとともに、分析技術自体も、学会で発表できるレベルを確立したいと考えています。

男女の差なく、のびのび働ける環境がある

入社10年目に入った今、次のステップについて考えなければならない時期に入ってきたと感じていて、もう少し開発や製造に近いことをしたいという思いがあります。
将来を考えるうえで、ありがたいのは、富士電機では、男女の差を感じずにのびのび働けることです。女性だから甘やかされることもないので、厳しいとも言えますが、上司が、「育休などが昇進の妨げにならないようにすることが上司の務め」と言ってくださるような会社ですから、意欲とやりかた次第で、どのような将来も可能だと思っています。
そうした環境を活かし、今後も富士電機の技術を盛り立てたいですね。私個人としても、まだ誰もやっていないことを手がけ、業界のトップランナーになることを目標にしています。