2012ebook
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14特 集 製品ライフサイクルを通じた環境にやさしいものづくり部品寿命を2倍にして省資源化に貢献 インバータの製品寿命についてのガイドラインは、業界団体※1で定められたものはありませんが、当社は、製品ライフサイクルの基準を15年間とし、お客様に長く、安心して使用していただけるように努めています。 インバータの構成部品で交換が必要となるコンデンサや冷却ファンなど※2は、長寿命化の視点から、部品素材の選定をはじめ、プリント基板における設計や、はんだ付け装置の改良など、一点一点見直し、従来5年程度だった寿命を、最新モデルでは10年程度と長寿命化を達成しました。これにより、省資源化を実現すると同時に、お客様の部品交換の負担も軽減しています。 耐久性に関しては、起動や停止を頻繁に繰り返したり、高温・多湿環境下での運転試験を行い、お客様に満足いただける耐久性能を確保するように努めています。 また、品質保証、調達部門と連携して、RoHS指令など環境規制に準拠し、有害物質を含まない製品設計に取り組むことで、廃棄時の環境負荷低減を図っています。 このように、製品ライフサイクルという視点で環境負荷を低減できるものは何かを考え、設計・開発に取り組んでいます。※1 JEMA(一般社団法人 日本電機工業会)※2 インバータ部品の標準交換年数は、コンデンサ類は5年、冷却ファンは2~3年とされています。14VOICE(左)製品開発部 標準インバータ開発課鈴木 佑平(右)製品開発部 グローバルインバータ開発課新谷 貴範「長寿命」=「高品質」と考え、製品設計に取り組んでいます 部品の寿命のためにインバータが動かなくなると、工場の生産ラインが止まってしまうため、部品の長寿命化が求められていました。 なかでもコンデンサは、電気ノイズを除去するフィルタの役割を担い、製品の耐久性にも関わる重要な部品です。さまざまなメーカーのコンデンサを調査したり材料比較し、当社のすべてのインバータの運転条件に適した、高い耐熱性・負荷特性を持つコンデンサを選定しました。 また、冷却ファンは、周囲温度の上昇が寿命に大きく影響します。そのため、さまざまな角度から通風シミュレーションで風量を計算し、最適なファンを選定するとともに、冷却しやすい通風経路となるようインバータの構造自体も変更しました。 このような改良を経て、現行製品では、10年間の長寿命化を達成することができました。今後とも、お客様に満足いただけるよう「長寿命」=「高品質」だと考え、インバータの製品設計に取り組んでいきます。

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