2012ebook
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18特 集 製品ライフサイクルを通じた環境にやさしいものづくりあらゆる生産設備を見直し省エネを達成 生産設備の変更や新規導入にあたっては、エネルギー使用量の少ない設備の選定を行っています。 2011年度は、電力需給の逼迫を機に、すべての生産設備のエネルギー使用量チェックから始めました。電子基板を製造するラインでは、静電気対策として湿度をコントロールする設備が必要です。これまでは蒸気式加湿器で湿度を上げていましたが、この設備の水を加熱する際の電力消費が大きいとの測定結果から、電力消費がより少ない設備を検討しました。加熱の必要がない設備「ドライフォグ式加湿器」でも電子基板製造に必要な湿度を保てることを検証し、導入することで、大幅な電力量の低減が実現できました。従来設備と比較すると97%の節電となり、前年度に比べ47トンのCO2排出量削減を達成しました。 このほかにも、照明のLED化や、電動フォークリフトの導入を行うなど、電力や燃料の消費削減を通じた環境負荷低減を行っています。18IGBT生産拠点でもCO2排出量を大幅に削減 回路基板に搭載されたパワー半導体「IGBTモジュール(以下、IGBT)」は、装置全体の電気を最適制御するインバータのコア部品です。富士電機では、松本工場やマレーシア富士電機など、国内外6拠点で生産しています。 IGBTは、埃などを排除したクリーンルームの中で、大型の製造装置によって生産されるため、多くの電力を消費します。そのため、松本工場ではコジェネレーションシステム(以下、コジェネ)の導入で環境負荷低減に取り組んでいます。 コジェネは、都市ガスを動力源とし、電力と熱エネルギーを生み出す自家発電機の一つ。通常の発電機の発電効率(100のエネルギーを使用してどれくらい電力を生み出せるか)は40%程度であるのに対し、排熱を有効活用する同システムでは、およそ80%の効率を実現します。同工場では、2002年以降3台のコジェネを導入し、工場内で使用される8割のエネルギーをまかなっており、これにより、CO2排出量を導入前と比べて約26%削減しています。コジェネレーションシステム3号機IGBT湿度調整をするドライフォグ

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