2012ebook
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37考えをはっきり示す外国人社員 「何ができるのか、問題点は何かなど、自分の考えをはっきり示してきます」。海外事業本部の営業部長として指揮を執る高村望。中国人社員である米ミジティ吉提の仕事ぶりをそう評価する。 現在、富士電機は、世界で事業を拡大していくにあたり、グローバル人材の育成を加速している。2011年度より新人研修のプログラムに海外実習を取り入れ、また、人材公募制度や「やりたい仕事調査」等の人事施策を活用し、意欲のある社員を積極的に海外に送り出している。 一方で、米吉提のように、日本でグローバルビジネスの中核を任される外国人社員もその数を増やしている。高村の部署は17名で構成されているが、うち4名が中国人社員だ。マーケットは世界。「現場に赴くことが大切」と米吉提が語るように、お客様の課題解決のために、日夜各国を飛び回っている。「根回し」も大切なコミュニケーション 高村たちのミッションは、圧力計、ガス分析計といった「計測機器」や、インバータやモータと制御装置を組み合わせた「駆動制御システム」等の販売だ。そのなかで、米吉提は、主にベトナム、韓国など、アジアを舞台にした営業活動を担当している。 日本で働き始めた当初、米吉提が最も苦労したのがいわゆる「根回し」だったという。「中国ではトップが決定すればそれで終わり。何でこんなに多くの人たちとの調整が必要なのか」。そんな疑問を抱いていた。また、ストレートな言い回しが時にあだとなり、社内の関係部門とぶつかり、高村とともに頭を下げて職場を回った日々もあった。 富士電機に入社し8年。米吉提は言う。「考え方は、人それぞれだから面白い。事前にキーパーソンへの説明を行うことで、物事を進めやすくなる。今では、『根回し』も大切なコミュニケーションだと考えています」。互いを尊重し融和する 日々、米吉提らと意見を交わす高村は、「日本人は物事をあいまいにするきらいがあり、対して中国人は、白黒をはっきりさせ、それを周りに求める」とその傾向を分析する。そして、多様な社員が同じチームで仕事を進める効果について続ける。「彼らと一緒に働くことは、我々日本人にとっても学ぶことが多い。異なる文化・風習、考え方を理解し適応することは、世界でビジネスを拡大していくにあたり、欠かせないことですから」。 米吉提は、2011年5月からベトナムの某会社に対する営業活動に尽力してきた。競合の日系企業や地元メーカーに 価格競争力で勝るべく、台湾の協力企業や地元ベトナムの施工業者等と仕様現場ルポ富士電機は経営方針に、「多様な人材の意欲を尊重し、チームで総合力を発揮する」と掲げ、「ダイバーシティ(多様性)」を積極的に推進しています。その目的は、国籍、性別のみならず、価値観、ライフスタイル等が異なる社員同士が、互いを尊重し、違いを活かすことで、新たな価値を生み出すこと。ここでは、日々の仕事でその実践に取り組む、当社の2つの職場の事例を紹介します。「多様性」を活かして会社を強くするダイバーシティの推進グローバル・コミュニケーション海外事業本部 産業インフラ営業統括部米吉提 (左)と高村 望(右)

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