2012ebook
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39地域との交流を大切にする フィリピン富士電機(以下、FEP)が、地元のNGOの協力のもと、拠点を構えるラグナ州で「Fe Share an Hour」を開始したのは2004年のこと。FEP総務部で働くローズ・ジェローナ(以下、ローズ)はその目的について語る。 「私たちは、地域との交流をとても大切にしています。この取り組みは、“sharing the blessings to the less fortunate ones”(社会的・経済的に恵まれない人たちと幸せを共有する)という考えのもと、CSR活動の一環として行っています」。 「Fe Share an Hour」は、孤児院や終末期患者のための施設に、社員が自分の給料の1時間分に相当する現金もしくは物品を寄付するという活動だ。毎年社員が支援先を訪問し、集めた寄付を届けている。FEPは、これまで7つの施設を支援してきたが、2011年度は、そのうちの3施設に寄付を行った。その一つが、2005年度から継続支援している「ラグナの家」だ。ここには現在、親から育児を放棄されたり、地域住民から虐待されたりし、保護が必要な5歳から17歳までの子供25人が入居している。施設に笑顔の輪が広がった 2011年12月、FEPは社内から募った有志20名のメンバーで、ラグナ州郊外の「ラグナの家」を訪問した。 「子供たちが喜ぶ顔を見るたびに、心のなかに安堵の気持ちが広がりました」。訪問者の一人、FEP施設部のフランコ・ポストレロ(以下、フランコ)は、子供たちと過ごした時間を振り返り、そう語る。 施設では、FEPからの訪問者を迎えるために、クリスマス・パーティを開催してくれた。パーティでは、ランチをともにし、子供たちによる歌とダンスが披露された。FEP社員は、子供たちとゲーム大会で盛り上がった。最初は緊張していた様子の子供たちも、時間が経つにつれて、FEP社員の手をとり、無邪気に走り回っていた。 フランコは言う。「できる限り、今後もこの活動に参加したい。自分の時間を彼らと共有し、交流を深めていきたいです」。現場ルポ半導体製品を製造するフィリピン富士電機では、社員参加型の地域貢献活動「Fe Share an Hour」※を毎年実施しています。フィリピンでスタートした活動は海を渡り、2012年度には、富士電機の全社活動として、日本での展開が進められています。参加した社員も「学ぶことが多い」と語るこの取り組みを紹介します。地域社会とともに「Fe Share an Hour」フィリピン富士電機の地域貢献活動食堂などに設置された箱で寄付金を募るFEP 施設部 フランコ・ポストレロ社員との交流で子供たちの笑顔があふれるフィリピン富士電機 総務部 ローズ・ジェローナ※ Fe(富士電機)と地域の“幸せの共有”を目的とした取り組み

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