2012ebook
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40社会報告「職業訓練プログラム」で教育に貢献 「この活動は、ただ子供たちと触れ合うことだけが目的ではありません。入居者が施設を出た後の準備のためのサポートも行います」。 ローズが言うように、施設訪問の際には、できる限り「職業訓練プログラム」をセットで実施する。2011年度の「ラグナの家」では、子供たちとチョコレート製作に取り組んだ。これまでも、パンの焼き方、ペストリーのつくり方、食品加工のトレーニング等を行ってきた。 「Fe Share an Hour」で実施する支援は金銭や物品のほかに、例えば就業時間以外の1時間で、コンピュータのスキル等を社内の同僚に伝えることなども含まれる。社内で共有された技術や知識は、「職業訓練プログラム」の一つとして、支援先の教育に注がれることになる。「Sharing andgiving」を忘れない 「皆さんの気遣いと金銭的・物質的なサポートにより、職業訓練を継続して行うことができます。子供たちのささやかな望みを叶えてあげることができますし、心身の治療の効果をあげることもできます。FEPには心から感謝しています」。「ラグナの家」のソーシャルワーカー代表のエリンダ・スネ氏からは、FEPの支援に対して、そのような言葉をいただいた。 一方、2011年度の活動に参加した、FEP装置エンジニアリング部のジュリー・パール・ゴンザレスは言う。「子供たちに喜んでもらうだけでなく、社会課題の解決に向けて自分に何ができるかなど、多くのことを考えさせられました」。 FEPは、地域社会への貢献はもちろんのこと、社員に対する教育も活動を行う目的の一つに挙げている。「同じ社会に暮らす人たちとの『Sharing and giving(分かち合うことと与えること)』の大切さや、定期収入があることへの感謝を忘れないでいて欲しい」そんな会社の思いがあるからだ。企業は地域に支えられている FEPでは、「Fe Share an Hour」活動以外にも、NGO等に対する食料支援や、地域の植樹、献血などを継続して行っている。これらの活動が評価され、2010年12月に、フィリピン労働雇用省から「家族福祉実践賞」の最優秀賞として表彰された。 FEP社長の菊池武夫は語る。「企業は地域に支えられて活動しています。私たちの取り組みは、地域への『恩返し』だと思っています。今後も『Fe Share an Hour』を継続し、より多くの方々と幸せを共有したいと思います」。 「Fe Share an Hour」は、2012年度より富士電機㈱における日本国内の地域貢献活動として全社展開され始めている。一人でも多くの社員が地域社会に支えられていることを実感し、地域との「共生」に取り組んで欲しい。活動には、そんな思いがこめられている。「職業訓練プログラム」として行ったチョコレート製作FEP 装置エンジニアリング部 ジュリー・パール・ゴンザレスFEP社長 菊池 武夫「ラグナの家」のソーシャルワーカー代表 エリンダ・スネ氏

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