富士電機レポート2014
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2014年5月、国際エネルギー機関(IEA)のスマートグリッドに関する実行組織「国際スマートグリッド行動ネットワーク(ISGAN)」が、世界の優れたプロジェクトを表彰する「ISGAN AWARD 2014」で、北九州スマートコミュニティ創造事業がアジアで唯一トップ10に入賞しました。特集北九州スマートコミュニティ創造事業事例紹介地域全体のエネルギー需給を最適化福岡県北九州市は、経済産業省が全国から選定した4つのスマートコミュニティ社会実証地域の1つです。富士電機は幹事会社の1社として2010年度より設備を導入し、2012年度からはさまざまな実証を開始しています。最も大きな特長が、地域節電所(CEMS)です。地域内の太陽光発電、風力発電、蓄電システムなどの分散電源を最適運用し、効率よく電気を作って使うためのコントロールを一手に担っています。工場、病院、コンビニエンスストア、マンションなど地域内の需要家には、エネルギーマネジメントシステム(EMS)として、独自の管理システムや制御機器、スマートメーターを導入。エネルギーの見える化や省エネを推進するとともに、気象予測情報を基に地域の電力需要と発電量を予測し、地域節電所(CEMS)スマート化エネルギーの有効活用を実現する上でキーコンポーネントとして期待されるスマートメーター(通信機能を備えた電力量計)。電力会社などの供給側と、商業施設や工場、一般家庭などの需要家側が、電力使用量をリアルタイムに情報共有することができます。富士電機は、2011年に米ゼネラル・エレクトリック社(GE)と共同出資でGE富士電機メーター(株)を設立し、北九州市におけるスマートコミュニティの実証へのスマートメーター提供などを通じて、品質面での実績を積み重ねてきました。GE富士電機メーター(株)では、需要拡大に対応するため自動生産ラインを新たに構築するなど、コストダウンと供給力増強に取り組んでいます。Columnエネルギーの有効活用に欠かせないスマートメーター需給状況に応じて電気料金を変えるダイナミックプライシングなど、需要家がCEMSと連携して地域全体のエネルギーを効率よく利用するデマンドレスポンス実験に、全国に先駆けて取り組みました。また、災害時などの緊急予備電力として、当社製燃料電池などを用いた蓄電システムを構築しています。2014年度末での実証終了を控え、ここで得た成果や知見を事業化につなげるための取り組みを進めています。Fuji Electric Report 2014Page 28

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