01 富士電機レポート2015(全ページ)
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特集導入後の効果(%)約55%削減約40%削減富士電機パワーセミコンダクタ(株)飯山工場 総務課 上原 博文蒸気発生ヒートポンプ導入前の省エネ計画よりも燃料代を格段に削減することができました。日本海側という立地条件のため、10月から翌年6月頃まで加湿の必要性が高いことを考慮すると、必要な年間燃料費やCO2排出量は予想よりもかなり低減できる見通しです。エネルギー使用量を半分以下に削減富士電機パワーセミコンダクタ(株)飯山工場は、車載用 パワー半導体の製造拠点です。24時間365日連続操業を支える電力を安定的に確保するために、敷地内でディーゼルエンジンによる自家発電を行っています。このエンジンから発生する排熱は建物の冷暖房に再利用していましたが、排熱全体の50%はまだ残っていたため、もっと有効活用して工場の省エネにつなげられないか検討していました。そこで着目したのが、クリーンルームに供給する蒸気。 パワー半導体は精密部品であり、製造工程で静電気が発生するとその放電により品質に悪影響を及ぼします。これを防ぐため、特に空気が乾燥しやすい冬季を中心に、クリーンルーム専用のボイラーで蒸気を作り供給していました。このクリーンルームへディーゼルエンジンの排熱を利用した蒸気を供給し、工場のさらなる省エネ化を図ることをねらいに、富士電機 三重工場で開発を進めていた「蒸気発生ヒートポンプ」を2015年3月に導入し、実証を開始しました。ヒートポンプは自動販売機とほぼ同じ大きさで、特別な工事などの必要はなくわずか数時間で設置ができ、難しい操作も不要。導入後の4月のエネルギー使用量は導入前に比べ約55%、CO2排出量は同約40%の削減となり、ボイラーの使用も低減できました。予想以上の省エネ化が図られ、今後は実証を継続しながら品質を確認し、製品化を加速していきます。ディーゼルエンジンの余剰排熱を活用し、省エネを実現事例紹介 富士電機パワーセミコンダクタ株式会社 飯山工場 工場担当者の声Voice010080604020導入前導入後10044.710059.8010080604020導入前導入後エネルギー使用量CO2排出率蒸気発生ヒートポンプパワー半導体の後工程Fuji Electric Report 201526

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