ニュースリリース
コストダウン型 トリハロメタン計「THM-II」の発売について
2008年2月7日
富士電機システムズ株式会社
富士電機水環境システムズ株式会社
富士電機システムズ株式会社(代表取締役社長:矢内銀次郎)の子会社である富士電機水環境システムズ株式会社(代表取締役社長:小牧裕志、東京都品川区大崎1-11-2)は、このたび、浄水場の消毒工程において生成され、発ガン性の疑いがあるとされているトリハロメタンの含有量を測定するトリハロメタン計について、大幅なコストダウンをはかるとともに、取扱いの利便性を向上した「THM-Ⅱ」を発売いたしました。
1.装置の特長
トリハロメタン(注1)は、浄水場の消毒工程における副生成物であり、発がん性の疑いがあるとされているため、水道法により規制される
「水質基準項目」の一つです。
当社のトリハロメタン計は、当社独自かつ世界初の測定方式である「膜分離―蛍光定量法」方式を採用し、次の特長により、これまでも
浄水場の運営管理を行うお客様から高い信頼を得てまいりました。
このたび発売した「THM-Ⅱ」は、従来機能に以下の改良を加え、大幅なコストダウンとメンテナンス性の向上を実現しました。
2.適用例と効果
浄水池から出水される浄水のトリハロメタン含有量は刻々と変化しますが、図1のようにトリハロメタンを連続的に自動測定することにより、タイムリーに数値を把握することが可能になります。
そして、測定結果を活性炭注入設備や塩素注入設備にフィードバックすることにより、通常時に加え、原水水質が変化した場合においても、迅速に薬品投入量の最適化がはかれます。
また、概ね3ヶ月に1回以上の法定の水質検査に加え、地域住民の皆様から関心が高まっているトリハロメタンの数値を日々把握することにより安心を提供することが可能です。
さらにこのたびの改良により、本体価格とランニングコストが低減し、また操作性が向上しましたので、従来品以上に導入しやすい製品となりました。
【図1】浄水処理フローとトリハロメタン計適用例
3.製品仕様
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測定原理:
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膜分離-蛍光定量法
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測定対象:
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浄水中の総トリハロメタン量
(クロロホルム相当量)
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検出時間:
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最短1時間毎
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検出感度:
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5μg/L以上
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電源:
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AC100V/500VA(標準仕様)
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寸法:
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H420 W500 D535mm
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重量:
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約42Kg
4.価格
本体価格(基本構成) 700万円
5.販売目標
50台/年
6.発売日
2007年11月
7.お客様問い合わせ先
富士電機水環境システムズ株式会社 営業本部 営業支援部
TEL(03)5435-7021 FAX(03)5435-7411
■参考■【用語解説】
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(注1)
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トリハロメタン
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原水中の腐食質などの有機物と、浄水工程で使用される消毒用塩素とが反応して生成される。 トリハロメタンには、フロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムが存在する。
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(注2)
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検水の前処理
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検査をする水から測定上支障となる物質をあらかじめ除去しておく処理
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(注3)
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公定法
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厚生労働省が定める測定方法
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(注4)
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POD
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(Programmable Operation Display)
(プログラミング可能な操作表示器)
以上