ニュースリリース
中国上海市に100%出資の統括会社(管理性公司)を設立

2008年3月18日
富士電機ホールディングス株式会社

 富士電機ホールディングス株式会社(取締役社長 伊藤 晴夫)は、中国における事業の拡大を目指し、本年7月、中国上海市に100%出資の統括会社としての管理性公司を設立する手続きを進めております。統括会社の設立背景、狙い、施策は以下のとおりです。

1.背景

富士電機グループは、2007年度末現在、香港を含む中国に製造、販売及び物流の34拠点を有し、グループ海外拠点の半分が集中する中国は海
外事業拡大に向けた最重要エリアと位置づけています。
純粋持株会社制を敷く富士電機グループでは、これまで傘下の事業会社が個々に所管の拠点を運営してまいりましたが、さらなる事業の拡大、収益向上を目指し新たに統括会社を設立することとしました。

2.狙い

新たな統括会社の設立により、グループ中国拠点で2008年度中に1,000億円、2015年度に2,000億円の売上高達成を目指します。


グループ中国拠点の売上高・人員の見通し

3.施策のポイント

(1)

グループ中国拠点のガバナンス強化
グループ全体最適の中国事業戦略を立案し推進するとともに、富士電機ホールディングスからの
事業責任者が現地で運営の指揮を執ります。グループとして資金・人材・マーケティング・情報シス
テム・物流等を効率的に進め、さらに、中国の法務・税務・労務等の変化にも迅速かつ適切に対応
する専門家を置き、ガバナンスの強化を図ります。

(2)

人材育成強化-能力開発センターの設立
2015年度売上高2,000億円達成のために、統括会社内に能力開発センターを設置し、早急に「現地
化工程表」を作り、トップマネージメント層の育成や、エンジニア、アフターサービス要員の育成に
注力します。更には常時100人程度を収容できる教育施設の完備も検討します。

単位:人

(3)

省エネ・環境問題に対応した製品開発・生産の現地化
中国市場において、当社グループが省エネの推進、環境問題対応に貢献するため、これらのニー
ズにあった製品について、中国での開発・生産体制を整えていきます。

  [1]

R&Dセンターの新設
富士電機グループでは既に浙江省浙江大学内にR&Dセンターを有し、また北京清華大学とも産学
連携を進めていますが、今後の事業拡大には製品の現地対応、現地開発の推進に加え、21世紀
の重要テーマである省エネ・環境問題への提案力が必要です。
このため、今回新たに中国におけるグループ技術統括部門としてR&Dセンターを統括会社内に設
置することで、中国の研究機関・学術団体・大学等との連携を更に深めてまいります。また、富士
電機グループの研究機関である富士電機アドバンストテクロノジー株式会社を中心に、グループ
技術方針の展開と現地への技術移管の促進を図ります。

  [2]

省エネ・環境関連製品の中国での製造拡充・強化
2008年度中に新たに高圧インバータ工場を、既に稼動している無錫市にある低圧インバータ工場
の隣接地に建設します。2010年度には低圧から高圧までのインバータの生産高は約200億円を計
画しています。
また、同じ無錫市にある計測機器の製造工場では最先端の技術を導入し、環境分析計の生産を
開始しています。

(4)

中国有力企業との提携強化
現在は大連冰山集団との自動販売機合弁事業をはじめとして、計測機器分野、低圧開閉器分野
で、中国有力企業との事業提携あるいは合弁会社を設立していますが、今後はさらに積極的に中
国有力企業とのアライアンス強化を図ってまいります。

4.中国の管理性公司(中国現地法人)の概要

(1)企業名称 :富士電機企業管理(上海)有限公司
(2)事業目的 :グループ内企業への管理・サービス役務の提供、グループ外企業に対するアドバイザリー業務の実施
(3)設立場所 :中国上海市
(4)払込資本金:250万米ドル
        (富士電機ホールディングス株式会社の全額出資)
(5)設立予定 :2008年7月

【お客様問い合わせ先】

富士電機ホールディングス(株)マーケティング企画室 海外事業支援担当
TEL 03-5435-7238

以上