ニュースリリース
電源事業分野における事業統合について

2009年3月26日
富士電機ホールディングス株式会社

 富士電機ホールディングス株式会社(東京都品川区、代表取締役社長 伊藤 晴夫)は、当社の事業子会社のひとつである富士電機システムズ株式会社(東京都品川区、代表取締役社長 白倉 三德以下「FES」)およびFESの完全子会社である富士電機ハイテック株式会社(東京都港区、代表取締役社長 新井 信治、以下「FH」)が、TDK株式会社(東京都中央区、代表取締役 上釜 健宏、以下「TDK」)の子会社であるTDKラムダ株式会社(東京都品川区、代表取締役 鈴木 武夫、以下「TLJ」)と、FES及びTLJが有する無停電電源装置(以下「UPS」)事業を、内部電源(主にカスタム電源)事業を行うFHに集約し、事業統合に向けて互いに協議することを基本的に合意いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。

1.事業統合の目的

 今回のFESとTLJの事業統合により、両社のシナジー効果を発揮し今後の開発促進やコストダウン、販路拡大に繋げることが可能になると考えています。また内部電源事業を持つFHを併合することで、今までにない特徴を有する電源メーカーを目指します。

(1)

競合会社を凌駕する国内No.1シェアを目指す
 FESとTLJは、UPS事業において製品を相互供給するなど協業関係にあり、今般当該事業を統合することで規模拡大を図ります。その結果、UPSの中大容量分野(10kVA以上)で競合会社を凌駕する国内No.1のシェアを目指します。

(2)

得意技術のシナジー効果
TLJは小中容量UPSを得意とし、一方、FESは大容量を得意としており、双方の持つ、ソフトウェア技術やハードウェア技術を融合し、効率的な開発を促進していきます。

(3)

海外展開の加速
TLJの持つ海外生産拠点を活用することにより、海外での生産比率を高め、より一層のコストダウンを図っていきます。また、TLJが技術提携している海外メーカーとの協力関係を構築していくことにより、中国・東南アジアへの展開の加速化を図りたいと考えています。

2.今後の事業展開

(1)

目標事業規模
 現在、FES、FH及びTLJ3社の対象事業の売上規模は約300億円ですが、今回の統合により、3年後には約500億円の事業規模を目指します。

(2)

エネルギー、環境分野への注力
 今後とも成長が期待されるグリーンIT向けにはCO2削減に貢献する高効率UPSを投入し、UPSのみでなく富士電機グループの持つ新エネルギーや省エネルギーシステムも含めたソリューションを展開していきます。
また、UPS技術を応用し太陽光発電に必要となるエネルギー変換装置(パワーコンディショナー)をラインナップするとともに、FESの持つ太陽電池とのシナジーにより新分野への展開を強化していきます。

(3)

次世代製品の開発強化
 当社グループ会社で推進している次世代パワー半導体(SiC/GaN)を搭載した超高効率で省エネに貢献する製品開発について、今後、双方の持つ技術を有効活用し、開発を強化していきます。

(4)

幅広いメニューの提供
 今後、情報通信機器の直流給電化及び小型UPSと内部電源(主にカスタム電源)の技術面での融合などを視野に入れた開発を加速させ、電源分野での幅広いメニューにより事業を推進してまいります。
さらにハードウェアとサービスをセットにした新しいビジネスモデルも検討していきます。

3.事業統合の概要

(1)

統合方式
 具体的な統合方式は、FES及びTLJがそれぞれのUPS事業を2009年10月1日付でFHを承継会社とした吸収分割する方法を想定しております。

(2)

統合の日程

(3)

統合会社の出資比率
 今回の事業統合におきまして、統合会社への出資比率はFESが過半数を占めることになると見込んでおります。

【お客様問合せ先】
富士電機システムズ株式会社 営業本部 営業企画室
TEL:03-5435-7020
富士電機ハイテック株式会社 業務部
TEL:03-3438-0411

以上