ニュースリリース
SiCダイオード採用で高効率と小型化を達成 サーバ用高効率フロントエンド電源の「80PLUS」GOLDレベル認証取得について

2009年10月29日
富士電機ハイテック株式会社

 富士電機ハイテック株式会社(東京都港区、社長:新井 信治)は、データセンターなどに設置されるハイエンドサーバに組み込まれるスイッチング電源の新製品で、高効率電源の認証プログラムである「80PLUS」のGOLDレベル認証を取得し、11月1日より販売を開始します。
新製品は、出力が+12Vのサーバ用フロントエンド電源で50%負荷時の効率が92.9%の高効率製品であり、国内電源メーカの標準フロントエンド電源として初めて「80PLUS」(注)のGOLDレベル認証を取得したものとなります。

サーバ用高効率フロントエンド電源写真

 SiC(シリコンカーバイト)ダイオードや低オン抵抗素子などの新部品の採用と当社独自の回路技術の工夫により高効率化を達成しました。また高効率化による発熱対策用冷却体の削減や、実装技術の工夫により、1.3W/ccと大幅な小型、高電力密度化を実現しています。(従来当社製品比2.6倍の高電力密度化)

 データセンターの消費電力の削減が世界的な課題となってきていることから、サーバ内部の基幹電圧を供給するフロントエンド電源の高効率化がますます重要になってきます。今後も当社では、本製品をベースにデジタル制御でさらに容量アップした+12V出力製品や、+48V出力の1U製品など、「80PLUS」でも最上位のPLATINUMレベルの認証取得を狙った高効率フロントエンド電源を開発し、国内外の情報通信機器メーカ向けに拡販していく計画です。

1.製品型式

 FH2000U1

2.主な仕様

3.特長

(1)出力が+12Vのサーバ用フロントエンド電源で50%負荷時の効率が92.9%(当社測定値)の高効率製品であり、国内電源メーカの標準フロントエンド電源として初めて「80PLUS」のGOLDレベル認証を取得。
(2)高さが1Uサイズの薄型タイプながら、200V入力時の出力容量2025Wを確保し、1.3W/ccの小型、高電力密度を実現。(従来当社製品0.5W/cc比2.6倍)

4.価格

 標準価格 35,000円

5.発売期日

 2009年11月1日

6. 販売目標

 初年度 4,000台/年
 2年目以降 40,000台/年

【お客様問合せ先】

 富士電機ハイテック株式会社 業務部
 TEL : 03-3438-0411 FAX : 03-3436-3156

(注)

80PLUS 概要

「80PLUS」GOLDレベル認証

環境コンサルティング会社である米エコス・コ ンサルティング(Ecos Consulting)が運営する電源の認証プログラムで、パソコンやサーバなどの電源ユニットの効率をEcosが独自に測定し、優秀な製品にロゴマークの添付許可を与える、というもの。(1)PC・ワークステーション用の電源と(2)データセンター向けサーバ用の電源の2区分で、それぞれいくつかレベルに応じた効率の基準があり、それをクリアすることで各レベルの認証を与えるプログラム。データセンター向けサーバ用の電源に関しては、下からBRONZE、SILVER、GOLD、PLATINUMの4つのレベルがある。現在のところ登録された認証電源はGOLDが最高レベル。

以上