ニュースリリース
インド事業拡大に向けたエンジニアリング会社との合弁会社設立について

2016年3月28日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、インド事業の拡大に向け、インドで豊富な実績を有するエンジニアリング会社「Gemco Controls Limited(以下、Gemco)」(インド共和国ハリヤナ州ファリダバード市)と合弁会社を設立し(富士電機が51%出資)、Gemcoの既存事業を承継する旨の契約を締結しましたので、お知らせいたします。

1.背景

 経済発展が著しいインドは、メイク・イン・インディア政策を掲げて製造業を軸とした成長戦略を進めており、2022年までにGDPに占める製造業の比率を現在の約17%から25%に引き上げる目標を定めています。また当社は、インドにおける産業パワエレ(産業インフラ及びパワエレ機器事業)の市場規模を、年平均9%(2016年から2018年)で伸長すると予測しています。
 当社はインドにおいて、2009年に販売会社である富士電機インド社をムンバイ市に設立しました。低圧インバータを始めとしたドライブ製品や、温度調節計など計測機器のコンポーネント(機器単体)販売を行ってきましたが、近年、新興国企業の台頭などにより価格競争が激化しており、システム提案による差別化を推し進めています。

2.狙い

 当社は今回の事業承継で、Gemcoのエンジニアリング力と販売チャネルを獲得します。
 Gemcoはインド及び周辺地域で、鉄鋼や製紙など多くの素材メーカーに納入実績がある有力エンジニアリング会社です。標準化しコストを抑えた自社製の制御盤に、顧客要求に応じてカスタマイズしたソフトウェアを組み合わせたエンジニアリング事業を展開しています。
 当社は現在、インドに低圧インバータの組立工場を建設しています(6月竣工予定)。Gemcoの制御盤と現地生産の低圧インバータ、さらに当社が産業インフラ分野で実績を有する高圧インバータ、モータ、計測機器、監視制御システムなどを組み合わせ、Gemcoのエンジニアリング力と豊富な販売チャネルを活用し、システム商談を推し進めていきます。
 当社は今後、鉄鋼、鉱業などの素材関連産業や、クレーン、プレス加工機などの装置メーカーをターゲットとし、インド市場における産業インフラ及びパワエレ機器事業の売上高を、現在の30億円から2018年度に60億円まで拡大させる計画です。

3.合弁相手の概要

4.本合弁の概要

■拠点所在地

以上