富士電機

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THE SWITCH

Vol.11 40年前に実現したデファクトスタンダード、
「スーパーマグネット」

マグネットスイッチを生産開始して今年で69年。富士電機機器制御は国内のリーディングカンパニーとして、常にお客様の課題解決をサポートするために、さまざまなかたちで製品を進化させてきました。今回は、その進化を象徴する部品のひとつである電子化されたコイルユニット、「スーパーマグネット」についてご紹介します。

マグネットスイッチへのこだわりは、
細部にまで宿る。

「マグネットスイッチって、電気の入/切を行うだけの部品でしょ?」そんな風に思われる方も多いと思います。しかし、一見単純に見えるそんな製品にも、私たちは長い期間をかけてきめ細かな性能の追求を行っています。約40年前に富士電機機器制御が世界で初めてマグネットスイッチに搭載した、「スーパーマグネット」という部品もそのひとつ。線を巻いただけにみえるコイルユニットですが、当社のこだわりが多く詰まっています。

スーパーマグネットの画像

スーパーマグネット

ICで入/切を電気的に制御し、
安定した動作を実現

スーパーマグネットは、電子化されたコイルユニットで、操作回路にICが搭載されています。通常のマグネットスイッチのように、物理的な入/切の動作だけではなく、接点部を電気的に制御することで接点の溶着・損傷を防ぐことができます。また、運転中常にコイルの入力電圧を監視するので、安定した動作も実現しています。

ICを搭載し、電気的に入/切を制御するスーパーマグネットの回路構成の画像

ICを搭載し、電気的に入/切を制御するスーパーマグネットの回路構成

AC/DC共用コイルが
もたらすメリット

回路にICを搭載したスーパーマグネットがもたらすメリットはまだまだあります。AC/DC共用なので、同じ電圧値ならAC品とDC品双方の在庫を持つ必要がありません。また、使用可能な電圧の範囲が広いため、たくさんの種類を持つ必要もありません。このように経済的なメリットもある製品です。また、省エネという点においては、動作の安定化により保持時の消費電力も抑えられるようになりました。スーパーマグネットは、環境負荷低減の観点から見ても時代を先取りした部品といえます。

挑戦を続けてきたからこその性能

生産設備の自動化や省エネ化など、さまざまなニーズが強まっていくなか、当時の技術者たちは、技術や知識を結集して開発に挑み、長い年月と労力をかけてスーパーマグネットのリリースに至りました。また、その後もさまざまな改善を重ね、現在の性能にたどり着きました。
いまでは当たり前の性能も、その背景には当社が世界に先駆けてさまざまな挑戦を続けてきた歴史があります。これからも、お客様の声に耳を傾けながら、絶えず進化をつづけてまいります。

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