ピノキオ幼児舎

とうきょう
すくわくプログラム
実践報告書REPORT

実践報告書【9月】

所在
日野市多摩平1-14-97
園名
ピノキオ幼児舎富士ライフ豊田園
プログラム全体テーマ
「他者へのおもいやり」

1.活動のテーマ

  • テーマ

    高齢者との交流
    敬老の日
  • テーマの設定理由

    今月のテーマは交流会という基本の活動もあり、9月の「敬老の日」をテーマにした。活動の初回なので今までの子ども達の経験からもイメージしやすく話し合いなど取り組みやすい内容にした。すくわくプログラムを踏まえた初めてのテーマなのでイメージしやすいことで話し合いが活発になり様々な意見がでやすく、この活動を続けていく上でも大事だと考えた。「敬老の日」というテーマ(キーワード)から話し合いを重ね交流会の内容(プレゼント、歌、ダンスなど)を子ども達の意見をもとに決めていった。

2.活動スケジュール

~9月敬老の日の交流に向けて~

  • 8/6(火)

    職員打ち合わせ

    どのようにして進めるか担任園長と話し合い

  • 8/9(金)

    子ども達と担任での話し合い

    敬老の日について説明し次回の交流会が敬老の日に近いことを知り交流会でどんなことをするか、どのような流れにするかなど子ども達で話し合う。(プレゼントをあげる、ダンスを披露など決定)

  • 8/20
    以降

    子ども達より「歌も披露したい」とのことから歌も決め、練習をする。

  • 8/28(水)

    プレゼント作り①

    絵やメッセージを描く

  • 8/20
    以降

    保育士からの声掛けや子ども達からの呼びかけなどで体操(ダンス)の練習に取り組む。

  • 9/2(月)

    プレゼント作り②

    ネックレスは素材など子ども達と考えながら決め、用意し、全体で取り組む時間や自由に取り組む時間なども取り入れながら作成

  • 9/17(火)

    交流会の流れを確認し、当日への意欲、期待感など持てるようした。

  • 9/18(水)

    2階交流

    本番

3.活動のために準備した素材や道具、環境設定

  • 話し合いの時に模造紙を使用

    話し合いで出た子ども達の意見を書き出し、見えるようする。また、子ども達のアイデアを絵に描きだしイメージが具体的になるようにする。

  • 敬老の日のプレゼント

    ビーズ、ストロー、画用紙、ヒモなど材料を用意

  • 体操(ダンス)の練習ができるように部屋を広く使えるようにしたり、すぐに音楽がかけられるようにした。

4.探究活動の実践

  • 活動の内容

    • 交流に向けた内容や当日の流れなどすべて子ども達との話し合いで決めた。
    • プレゼントも様々なアイデアが出る中で自分たちで作れそうなもの扱えそうな素材を考え選び、当日までに施設の利用者さん分を手分けして作り上げた。
    • 歌やダンスなども今まで取り組んできたもの最近取り組み始めたものなどをみんなで考えて決め、披露するということで練習に取り組んでいた。
  • 活動中の子どもの姿・声、子ども同士の保育者の関わり

    • 話し合いでは決まった子が意見を出すことが多かったが、「こう思う」「これはどう」など提案型の言葉がけが子ども達から出てきていた。また、友だちの意見に耳を傾け「いいね」「喜んでくれそう」など認める声掛けもあった。
    • 体操(ダンス)は今までに取り組んできたものが他にもあったが新しく取り組んでいたものを話し合いで選び決めた。「わからない」「いやだ」という子もいたが、取り組みの中で少しずつ前向きに取り組めるようになってきた。また、自信の無い様子の子も保育者や友だちの励ましで取り組むようになり本番は上手に披露していた。
    • 当日は楽しみにしていて、「最初は歌だよね」「次は○○君の番だよ」など自分たちで考えた段取りをよく理解し、最後の方では「プレゼントあげるよ」など声が聞かれ一つ一つの活動を楽しみにしているようだった。
  • 取り組みの様子

    • 話し合いで意見を書き出しいく
    • 出たアイディアをまとめた模造紙
    • プレゼントのネックレスづくり
    • 完成したネックレス
    • 縄跳びは好きな子は縄跳びを披露
    • 歌の披露
    • 話し合って決めたダンス
    • プレゼントを手渡し

5.振り返り

振り返りによって得た先生の気づき

内容を話し合って決めるのは難しいと思っていたが、思っていたよりもいろいろなアイデアが出てきて驚いた。プレゼントを渡すタイミングなどもこちらで考えていたものと違っていたが理由を添えて「~と思うから」と言えており、発信する力、喜んでくれるためにどうしたらいいかなど他者のことを考える力がしっかりあることを感じた。また、自分たちで考えて決めて準備してきたということがとても充実感、満足感、意欲に繋がっていると感じた。
そして、子ども達の発想がとても豊かで想像以上に良い経験をすることができると感じた。今回が初回ということで手探りの活動だったが敬老の日というテーマがわかりやすかったので子どもたちもイメージしやすく取り組みやすかった。今後、交流という大テーマに沿って交流に向けた小テーマで子ども達がいかにアイデアを出しておじいちゃんおばちゃんとの交流を深めていくか楽しみになった。