実践報告書【2025年7月】
- 所在
- 日野市多摩平1-14-97
- 園名
- ピノキオ幼児舎富士ライフ豊田園
- プログラム全体テーマ
- 「他者へのおもいやり」
子ども同士の話し合いを通して、自分の考えを言葉にし、友達の意見に耳を傾ける経験を積み重ねていく。
その経験から聞く、話すなどのコミュニケーション力だけでなく、他者へのおもいやりや、理解力、集中力、思考力、表現力、発想力、創造力など、子ども自身が持っている非認知能力を育てる。
1.今月の活動テーマ
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テーマ
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テーマの設定理由
- 本園の特色でもある、2階デイサービス施設との交流を活かし、他者への思いやりや友達との協同、他者の話に耳を傾け、自らの意見を発信するなど子ども達の非認知能力の成長を促す機会とする。
- 昨年度のきりん組がどんなことを交流で行っていたか話をした際にとても興味を示し、自分たちも「やってみたい!」という強い要望があったため話し合い決めた。
2.活動スケジュール
- 7/10
話し合い(内容決定)
- 歌「うみ」「水遊びのうた」、踊り「ようかい体操第一」
⇒ 朝の会や帰りの会で練習をする。 - ジェスチャーゲーム(ライオン、バッタ、ウサギ、ヘビ、コアラ、フラミンゴ、なまけもの)
- 歌「うみ」「水遊びのうた」、踊り「ようかい体操第一」
- 7/16
ジェスチャーゲームの動きやセリフ決め、発表しクラスでアイディアを出し合う
- 7/23
ジェスチャーゲームの練習
- 7/29
最終の練習(当日の流れや、心配なことはないか確認)
- 7/30
交流会当日
うた → 体操 → ジェスチャーゲーム
※当日は利用者さんからプレゼントをいただいた。
3.活動のために準備した素材や道具、環境設定
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歌は朝の会や帰りの会を中心に歌えるようにした。踊りはプール前の準備体操などで設定した。
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話し合いの場を何度か設定し、子ども同士でアドバイスや意見を話し合えるようにした。
4.探究活動の実践
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①話し合い(前回の振り返り、テーマ、内容決め)
〈活動の様子〉
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②話し合いで決まった内容
- 歌「うみ」「水遊びの歌」
- 踊り「ようかい体操第一」
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ジェスチャーゲーム
2~3人のグループを作る。なんの動物のマネをするかはグループで話し合い決めた。同じ動物になり話し合いがまとまらない場合はグループをくっつけ一緒にできるようにした。
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③話し合い内容のまとめ
4回目の交流となり、話し合いもスムーズになってきた。アイディアが浮かばなかったり、話が進まない時は保育者がきっかけを与えるようにすることでアイディアが出る場面もあった。特にジャスチャーゲームという話題が出ると一気に話が進み。子ども達もイメージが湧くようで話がはずみ様々なアイディアが出てきた。
ジェスチャーゲームの具体的な内容を決める話し合いや、練習の中でのやり取りなどもこれまでの経験を経てスムーズだった。ジェスチャーは初め動物のマネをするのが恥ずかしくためらう子もいたが練習を重ねたり、友達同士で見せ合う中で「(マネが)上手!!」「上手だからわかった!」といわれることで自信に繋がったり、「もっとこうしたらいいかも」とアドバイスをもらうことで少しずつマネをすること見せることを楽しんでできるようになっていった。また、練習の中で「(おじいちゃんおばあちゃんが)どうしてもわからなかったらどうする?」という意見から「ヒントを考えておこう!」という意見が出てきて考えることになった。話し合いながら練習することで先を見通したり、そこから考えられる対策なども考えることができていた。
5.振り返り
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テーマ設定からなんの動物を題材にするか?誰と一緒に行うか?なんとセリフをいうか?ヒントをどうするかなどすべてを子ども達で決めることができた。ただ、迷ったり、うまく話がまとまらない、イメージできても言葉にできない場面もあるので保育者が補足したり、問を投げかけたりしきっかけを与えることでまた話が盛り上がったりスムーズな意見交換が始まったりしたので子ども達の対話の力もしっかりとついているが保育者の言葉がけ、問いかけの重要性も改めて感じた。
何度か交流会の話し合いを経験し意見がわかれた時どうすればよいか、友達の意見にどのように反応するかなど徐々に子どもたち自身の言葉のやり取りの引き出しが増えているように感じた。あわせて、相手の意見を聞かない、意見を否定するような場面もほとんどなく思いやりや尊重の気持ちなども少しずつ育ってきているように感じる。 -