ピノキオ幼児舎

とうきょう
すくわくプログラム
実践報告書REPORT

実践報告書【2025年8月】

所在
日野市多摩平1-14-97
園名
ピノキオ幼児舎富士ライフ豊田園
プログラム全体テーマ
「他者へのおもいやり」

子ども同士の話し合いを通して、自分の考えを言葉にし、友達の意見に耳を傾ける経験を積み重ねていく。
その経験から聞く、話すなどのコミュニケーション力だけでなく、他者へのおもいやりや、理解力、集中力、思考力、表現力、発想力、創造力など、子ども自身が持っている非認知能力を育てる。

1.今月の活動テーマ

  • テーマ

    高齢者との交流
    楽器で綺麗な音を奏で、利用者さんに聴いてもらう
  • テーマの設定理由

    8月の内容を決める際の話し合いでは様々な活動の話を例で出していると楽器の話になりそこから「楽器を演奏してみたい」という意見から「練習しておじいちゃんおばあちゃんに聞いてもらいたい」という子ども達の興味関心意欲から決定した。

2.活動スケジュール

  • 8/4

    話し合い(内容決め)

    • 歌「にじ」 踊り「ツバメ」 
    • 合奏
  • 8/6

    合奏の詳細を決める

    (曲「きらきら星」 楽器:カスタネット、鈴、タンバリンをパートごと分ける)

  • 8/21・25

    合奏の練習

  • 8/27

    交流当日

    歌 → 踊り → 合奏

    ※当日は利用者さんからプレゼントをいただいた。

3.活動のために準備した素材や道具、環境設定

  • 鈴、タンバリン、カスタネットを園のものを用意
    ※壁に貼った歌詞にマークをつけて演奏できるようにした。
  • 合奏の練習は全体で行う以外に朝や夕方の自由遊びの際に、自由に手に取って練習できるようにした。
  • 体操はプール前の準備体操として練習、歌は帰りの会

4.探究活動の実践

  • ①話し合い(前回の振り返り、テーマ、内容決め)

    〈活動の様子〉

  • ②話し合いで決まった内容

    • 歌「にじ」
    • 踊り「ツバメ」
    • 合奏「きらきら星」(楽器:カスタネット、タンバリン、鈴)
      それぞれが使いたい楽器を扱えるように楽器の種類は決めるが、人数は決めないようにした。
  • ③話し合い内容のまとめ

    楽器演奏は難しそうで若干気分が乗らない子もいたが、「楽器ごっこ楽しかったよね」「みんなで練習すればできるようになるよ」など前向きな友達の声かけで意欲的になる部分が見られた。楽器に「むずかしそう」といい、不安な様子の子もいたことから別の日に楽器に触れる機会を作り安心し納得して取り組めるようにした。
    楽器のパートは子ども達が楽しく意欲的に取り組めるように自ら選んだものができるようにし、楽器ごとの人数制限は設けず決めるようにした。その為、子ども達も楽しみに意欲的に取り組もうとする姿が見られた。話し合いはやはり少人数を取り入れることで意見が出しやすく一人ひとり言葉を発していた。また、発言を我慢したり、遠慮するような姿も少なくなってきたと思う。

5.振り返り

  • 楽器演奏は楽しみにしながらも「むずかしそう」と感じる子が少なからずおり、心配だったが楽器に自由に触れる機会を多く作ることで安心して取り組めるようになっていった。また、本格的なリズム打ちなど行うようになると得意な子が「ここはこうだよ」「一緒にやろう」など遊びの中で伝え合う場面も見られ、保育者が意図せずとも子ども同士で関りながら取り組む姿が印象的だった。
    安心して取り組めるようになると自由遊びの際に自ら練習をしたり、「お家でも練習したよ」と話したりする子もいて年度当初よりも意欲が増しているように感じた。当日は今までのクイズなどとは違い披露するということで緊張している姿も見られたが自信をもって取り組んでいた。交流後は「緊張したけど楽しかった」「違う楽器もしたいな」と達成感に満ちた表情をしていた。