実践報告書【2025年9月】
- 所在
- 日野市多摩平1-14-97
- 園名
- ピノキオ幼児舎富士ライフ豊田園
- プログラム全体テーマ
- 「他者へのおもいやり」
子ども同士の話し合いを通して、自分の考えを言葉にし、友達の意見に耳を傾ける経験を積み重ねていく。
その経験から聞く、話すなどのコミュニケーション力だけでなく、他者へのおもいやりや、理解力、集中力、思考力、表現力、発想力、創造力など、子ども自身が持っている非認知能力を育てる。
1.今月の活動テーマ
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テーマ



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テーマの設定理由
話し合いの中でクイズをやりたいと意見があり、どんなクイズにするかより深く考えていくと、「〇×クイズやりたい」という言葉が出てきた。子どもたちと話し合い、おじいちゃんおばあちゃんが楽しめる〇×クイズを考えることになった。
2.活動スケジュール
- 8/22
話し合い(内容決め) / 敬老の日の贈り物決め
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8/26
〇×クイズ
グループ分け、クイズ決め
- 9/2
贈り物(ステンドグラス風しおり)作り
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9/5
〇×クイズ
グループごと打ち合わせ
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9/11
〇×クイズ
練習
- 9/16
最終練習
- 9/17
交流当日
3.活動のために準備した素材や道具、環境設定
- 贈り物(土台の紙、クリアファイル、カラーセロハン、リボン、プレゼント袋)
- 〇×クイズの札
- うたやダンスは朝の会、帰りの会、プール前の対応で練習できるようにした。
4.探究活動の実践
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①話し合い(前回の振り返り、テーマ、内容決め)
〈活動の様子〉
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②話し合いで決まった内容
- 歌「とんぼのめがね」「アイスクリームのうた」
- 踊り「ジャンボリーミッキー」
- 〇×クイズ
- 敬老の日の贈り物「ステンドグラス風しおり」
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③話し合い内容のまとめ
敬老の日というテーマもあったので話し合いはスムーズに進んだ。アイディアがいろいろと出てきて「それもいいね」と他児の意見に賛同する姿が見られたが、どれかに決めるときに時間がかかり、なかなか決まらなかった。しかし、多数決にする意見が出たことで、他児の賛同がありきまった。
話し合い活動を多く取り入れるようになり半年、意見の出し合いがうまくなり、言葉で伝えたり、相手の意見に耳を傾け賛同したりすることが上手になってきた。
クイズ決めでは「おじいちゃんおばあちゃんがどんなクイズならわかるかな?」と相手のことを想像し、意識して考えることができていた。発言する子も多くなったことで意見がまとまりずらくなってきたが、決め方も保育士からではなく子ども達から出てくることで納得感もあり、その後の活動もスムーズに感じる。
5.振り返り
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活動を始めてから半年、話し合いの仕方がうまくなり、意見を出しやすく否定されることも少ないため、積極的に意見を出す姿が増え意見をだしやすい雰囲気ができていると感じる。
その分意見をまとめるのに保育者が助言したり、仲立ちするのは必要だが、「じゃんけんで決めよう」「多数決にしよう」など決め方についても子ども達から意見が出て解決できる姿があった。これもいままで保育者が助言していたことを覚えており、以前決めた方法を自ら考え取り入れていると考えられ今までの活動がつながっていると感じた。おじいちゃんおばあちゃんを想像し「どうしたらわかりやすいか」「後ろまで見えるようにどう工夫するか」なども考え意見として出し会えていた。話し合いから交流会での実践までイメージができるようになっていることも感じた。
また、ステンドグラス風しおり作成時には作る過程で光に当てるときれいなことを発見し、「このことをおじいちゃんおばあちゃんにも教えてあげよう」と声を発する場面もあった。 -





