第3章 メニュー・コマンド

メニュー・バーから実行する各機能について説明します。

3.1 ファィルメニュー

メニュー・バーの「ファイル」をクリックすると、プルダウン・メニューが表示されます。


図13 ファイルメニュー


3.1.1 接続 [Ctl+C]

「メニューバー」の「ファイル」から「接続」を選択します。
既にUPS管理プログラムと接続されている場合は、この項目は選択不可となっています。
ローカルのUPS管理プログラムと接続する場合は「ローカルホスト」を選択して「了解」のボタンを押します。
ネットワークを介して別のサーバのUPS管理プログラムに接続する場合は、
「サーバ名:」にIPアドレスまたはサーバ名を入力し「了解」を押します。


図14 接続ウィンドウ


3.1.2 切断 [Ctl+D]

現在接続されている,UPS管理プログラムとの通信を切断します。
既に切断されている場合はこの項目は選択不可となっています。


3.1.3 サーバ検索 [Ctl+S]

現在動作しているUPS管理プログラムを検索します。
既にUPS管理プログラムと接続している場合はこの項目は選択不可となっています。

サーバ検索を実行すると、ネットワーク内で現在稼動しているUPS管理プログラムを
自動的に検索し、検索結果が表示されます。
表示された検索結果より接続対象のサーバを選択すると、選択されたサーバと接続されます。


図15 検索結果


3.1.4 再検索 [Ctl+R]

既にUPS管理プログラムと接続している場合に、再度サーバ検索を行う場合はこの項目をクリックします。
UPS管理プログラムと切断している場合はこの項目は選択不可となっています。

検索結果は、2.3サーバ名の表示の内容に反映されます。


3.1.5 イベントログ [Ctl+E]

UPS管理プログラムによりイベント発生が記録されているイベントログ・ファイルを表示します。

切断時にはこの項目は選択不可となっています。


図16 イベントログ


3.1.6 データログ [Ctl+L]

UPS管理プログラムがUPSから取得した状態値が記録されているデータログ・ファイルを表示します。

切断時にはこの項目は選択不可となっています。


図17 データログ


3.1.7 終了 [Ctl+X]

UPSモニタプログラムを終了します。


3.2 設定メニュー

メニュー・バーの「設定」をクリックすると、プルダウン・メニューが表示されます。


図18 設定メニュー


3.2.1 動作環境設定 [Ctl+S]

UPSモニタプログラムの動作環境設定を行います。現在、接続先ポート番号、
マネージャとの通信周期、レスポンス待ち時間上限値の各値の設定は不可となっています。


図19 動作環境設定画面


ツールバーの表示

ツールバーの表示の変更を行います。
使用するツールバー表示を選択し、設定してください。
UPSモニタプログラムを一度終了し、再度起動させると設定が有効となります。


状態表示にアニメーションを使わない

2.8 UPS配電図でアニメーションを使用する場合は、チェック無し
アニメーションを使用しない場合は、チェック有りとし、設定してください。
UPSモニタプログラムを一度終了し、再度起動させると設定が有効となります。


ヘルプ表示に使用するブラウザ

ヘルプ表示に使用するブラウザを選択します。
現在は、Netscape CommunicatorとMozillaが選べます。
使用するブラウザを選択し、設定してください。
UPSモニタプログラムを一度終了し、再度起動させると設定が有効となります。


3.3 機能メニュー

メニュー・バーの「機能」をクリックすると、プルダウン・メニューが表示されます。


図20 機能メニュー


3.3.1 パスワードの入力

機能メニューから実行する機能は全てパスワードによって保護されています。
UPS管理プログラム構成画面で設定されているパスワードを入力しない限り、
UPSに対してどのような操作も行うことは出来ません。


図21 パスワード入力ウィンドウ

パスワードを入力して「了解」ボタンを押してください。
入力した文字は全て「*」に変換されるので、画面上でパスワードを読み取ることは出来ません。


3.3.2 コマンド [Ctl+M]

画面にはコマンド実行のためのボタンが表示されます。


図22 コマンド実行ウィンドウ


バッテリテスト

バッテリテストを実行します。


LED/ブザーテストコマンド

LED/ブザーテストを実施します。
正常にテストが実行されると、ブザーが鳴動、UPS前面のLEDが1秒間点灯します。


シャットダウン中止

UPSのシャットダウン遅延中のシャットダウン処理を中止します。

UPSがシャットダウン遅延中にもかかわらず、サーバが起動している場合、 ダーティーシャットダウンを回避する場合などに使用します。

デフォルト設定ではUPS管理プログラムがサーバのシャットダウン処理開始後に
UPSのシャットダウン遅延処理を行います。
またUPS管理プログラム起動時にUPSがシャットダウン遅延中であれば
自動的にUPS管理プログラムがシャットダウン遅延中を行うので、
通常本機能は使用する必要はありません。


3.3.3 シャットダウン [Ctl+T]

サーバのシャットダウン/リブート及び、UPSの出力/再起動を直ちに行います。
本機能は以下のUPS管理プログラムのバージョンに対応しています。


表6 シャットダウン対応表

UPS管理プログラムのバーション

対応OS

5.0(Windows)

Windows Server2003、Windows2000、XP、*NT4.0

5.3(Windows)

Windows Server2003、Windows2000、XP、*NT4.0

5.4(Windows)

Windows Server2003、Windows2000、XP、*NT4.0

5.0.00-2(Linux)

Red Hat Linux 7.0、7.2、8

Red Hat Enterprise Linux AS

Red Hat Enterprise Linux ES

Turbolinux 6.1J

Turbolinux Server 6.5、7、8

OpenLinux 2.3J

OpenLinux Server 3.1.1

5.0.00-1(Linux)

Red Hat Linux 7.3

5.4.00-0(Linux)

Red Hat Linux 7.0、7.2、8

Red Hat Enterprise Linux AS

Red Hat Enterprise Linux ES

Turbolinux Server 6.5、7、8

OpenLinux Server 3.1.1

*WindowsNT4.0はServicePack5以上


上記UPS管理プログラム以外ではシャットダウン機能を使用した場合、 UPSはシャットダウンを行いませんがUPS管理プログラムとUPSモニタプログラムの 接続が切断される場合があります。


図23 シャットダウンウィンドウ


リモートオフ

接続中のUPS管理プログラムがインストールされているサーバRCCMDの設定を行っていれば RCCMDがインストールされているスレーブサーバのシャットダウンを行い、 その後UPS管理プログラムで設定したUPS出力停止遅延時間後にUPSの出力を停止します。


LED/ブザーテストコマンド

LED/ブザーテストを実施します。
正常にテストが実行されると、ブザーが鳴動、UPS前面のLEDが1秒間点灯します。

リモートオフを実行した場合、サーバを起動するためには手動でUPSを起動する必要があります。 但し、リモートオフ後に商用電源が停電・復電するとUPSは出力を再開します。


図24 リモートオフ中に停電・復電発生


リブート

接続中のUPS管理プログラムがインストールされているサーバとRCCMDの設定を行っていれば RCCMDがインストールされているスレーブサーバのシャットダウンを行い、 その後UPS管理プログラムで設定したUPS出力停止遅延時間後にUPSの出力を停止します。

UPSの出力停止から1分後にUPSは出力を再開します。


スケジュール設定による再起動

現在接続中のUPS管理プログラムがインストールされているサーバとRCCMDの設定を行っていれば RCCMDがインストールされているスレーブサーバのシャットダウンを行い、 その後UPS管理プログラムで設定したUPS出力停止遅延時間後にUPSの停止を実行します。

UPSの出力停止後、スケジューラで設定したスケジュール起動時間でUPSの起動を行います。 また、スケジュール設定が0件の場合は、サーバシャットダウン、UPS停止のみ実行します。

例:スケジュール設定で、毎日19:00停止、08:00起動と設定している場合

本機能を17:00に実行すると、サーバシャットダウン、UPS停止を行い、 UPSは翌日08:00に起動します。


図25 スケジュール設定による再起動


再起動待ち時間指定

接続中のUPS管理プログラムがインストールされているサーバとRCCMDの設定を行っていれば RCCMDがインストールされているスレーブサーバのシャットダウンを行い、 その後UPS管理プログラムで設定したUPS出力停止遅延時間後にUPSの出力を停止します。

UPSの出力停止後、設定した停止時間後の時間でUPSは出力を再開します。

例:再起動待ち時間を30で実行


図26 再起動待ち時間指定実行

ただし、UPS管理プラグラムで設定されているUPS出力停止遅延時間と同じ時間、 または少ない時間を指定した場合、UPS出力停止から1分後にUPSは出力を再開します。

例: UPS出力停止遅延時間は3分で設定時

再起動待ち時間2分で実行


図27 再起動待ち時間指定実行( 停止時間 < 出力停止遅延時間 の場合


3.3.4 特殊操作 [Ctl+O]

UPSの機能設定や、UPS内に記録されているデータの読み出し等の操作を行います。


図28 特殊操作ウィンドウ


バッテリテスト設定

UPSが自動的に行うバッテリテストに関する設定を行います。 チェックボックスがチェックされているのが、現在の設定値です。 初期値は「起動時と2週間毎」に設定されています。 設定変更を行うには、設定項目のボタンをクリックし、設定ボタンを押下してください。 正しく設定変更が行われると、変更後のチェックボックスがチェックされます。


表7 バッテリテスト設定一覧表

No.

項目名

内容

1

自動バッテリテスト禁止

自動バッテリテストを禁止する

2

起動時と2週間毎

起動時と2週間毎に自動バッテリテストを実施する

3

起動時と1週間毎

起動時と1週間毎に自動バッテリテストを実施する

4

起動時のみ

起動時のみに自動バッテリテストを実施する


周温平均値クリア

ボタンをクリックすると、バッテリ周温平均値及び平均値算出日数がクリアされます。


ブザーカット設定

UPSのブザーカットに関する設定を行います。
該当する項目横のチェックボックスがチェックされているものは、現在ブザーカットが設定されています。
設定変更を行うには、設定項目のボタンをクリックし、「設定」ボタンを押下してください。
正しく設定変更が行われると、変更後の項目のチェックボックスがチェックされ(ブザーカット)、 あるいは通常表示(ブザー鳴動)されます。


表8 ブザーカット設定

No.

項目名

内容

1

バックアップ運転ブザーカット

バックアップ中ブザーカット

2

放電停止予告ブザーカット

電圧低下発生時ブザーカット

3

故障ブザーカット

故障発生時ブザーカット

4

起動時入力異常ブザーカット

起動時入力異常時ブザーカット

5

バッテリ切断ブザーカット

バッテリ切断時ブザーカット

6

通常過負荷ブザーカット

通常過負荷時ブザーカット

7

バックアップ過負荷ブザーカット

バックアップ過負荷時ブザーカット

8

バッテリテスト異常ブザーカット

起動時のみに自動バッテリテストを実施する

9

バッテリ寿命ブザーカット

バッテリテストNG発生時ブザーカット

10

バッテリテストブザーカット

バッテリ寿命ブザーカット

11

残寿命表示負荷

バッテリ残寿命減算処理禁止


故障履歴

装置に故障が発生したとき、UPS内に記録される故障履歴データの読み出し及びクリアを行います。

「故障履歴の読み出し」ボタンを押すと、UPS内部の故障履歴を読み出して、一覧に表示します。
履歴データは故障発生順に0番から設定され、履歴数が5つを超えると、 5番目のデータが破棄されて新しいデータが上書きされます。
表示フォーマットは、発生日、発生時刻、故障情報、運転情報です。

「履歴クリア」ボタンを押すと、現在UPSに記録されている全ての故障履歴データを消去します。


図29 故障履歴ウィンドウ


3.4 スケジュールメニュー

メニュー・バーの「スケジュール」をクリックすると、プルダウン・メニューが表示されます。


図30 スケジュール設定メニュー


3.4.1 スケジュール設定 [Ctl+U]

「スケジュール設定」を選択して、サーバの起動//停止のスケジュール設定を行います。
操作方法については、”第6章スケジューラ”を参照して下さい。


3.5 ヘルプメニュー

メニュー・バーの「ヘルプ」をクリックすると、プルダウン・メニューが表示されます。


図31 ヘルプメニュー


3.5.1 ヘルプ [Ctl+H]

NetpowerView Fのヘルプを表示します。

ヘルプを使用するためにはNetscape NavigatorまたはMozillaが インストールされている必要があります。
インストールされていない場合はヘルプが表示されません。
その場合は、Netscape NavigatorまたはMozillaをインストールして下さい。
またデフォルトの設定ではNetscape Navigatorを使用します。
Mozillaを使用してヘルプを表示するには“3.2.1動作環境設定”を 参照して下さい。


3.5.2 UPSモニタについて [Ctl+A]

UPSモニタプログラムのバージョン情報を表示します。 択されているデータを再度選択(非選択状態に)してください。