ニュースリリース
スマートグリッド関連事業について富士通と富士電機で業務提携に向けた覚書を締結

2010年3月26日
富士通株式会社
富士電機ホールディングス株式会社
富士電機システムズ株式会社

 富士通株式会社(代表取締役会長 兼 社長:間塚 道義、本社:東京都港区 以下、富士通)と富士電機ホールディングス株式会社(取締役社長:伊藤 晴夫、本社:東京都品川区)とその傘下の富士電機システムズ株式会社(取締役社長:白倉 三德、本社:東京都品川区 以下、富士電機)は、各社の強みを融合し、スマートグリッド関連市場において国内外で早期にその地位を確立し、競争力のある事業展開と関連ビジネスの拡大を図るため、業務提携を目指した検討を開始する覚書を締結しましたので、お知らせします。

1.狙い

 今後、富士通グループの得意とする情報通信技術・製品・システム(ICT)及びクラウドによる付加価値サービスと、富士電機グループの得意とする電力系統制御や系統安定化等の電機制御技術・製品・システム(ET)を融合させることで、スマートグリッド市場を創出するとともに、再生可能エネルギーの導入加速とエネルギー利用効率の向上を図り、低炭素社会の実現に貢献することを目指していきます。
 また、スマートグリッド市場における実証実験、国際標準化の動きにフォーカスしながら、デファクトスタンダードの確立を推進していきます。

2.業務提携に向けた検討の内容

 具体的には、次の3つの分野において実証実験の実施、グリッドソリューションの構築・販売、国際標準化、研究開発等の幅広い領域における業務提携の可能性を検討します。

(1)

行政機関・電力会社向けなどの社会システム分野

(2)

産業・流通向けなどの需要家分野

(3)

先端技術・基盤技術に関する共同研究開発

3.両社の強み

【富士通】

 富士通は国内トップICTベンダーとして、エネルギー事業運営にかかわる設備・保守管理、計画管理等のオペレーション系システムと、顧客管理、経理等のビジネス系システムの分野で実績とノウハウを有しております。
 また、通信システムでは電力通信網等のエネルギー供給システムを担う分野において、業界トップレベルのシェアを有しております。
 今後は、最先端のクラウドコンピューティングをはじめとするICTサービスや環境ソリューションに加え、優位性のあるスマートネットワーク、セキュリティ等の先行分野をより強化し、グローバル展開を見据えたスマートグリッド関連事業に注力してまいります。

【富士電機】

 富士電機グループは、社会・産業インフラや電力に関わるプラント製品やそのシステム・ソリューションのノウハウと、業界トップレベルのコンポーネント機器の優れた専門性で、グローバルに事業を展開しています。
 また、産業機械や家電、自動車電装などの省エネルギー化に不可欠なパワー半導体、パソコン等の記憶装置に使われるディスク媒体、生活に密着した製品として自動販売機などを社会に提供しています。
 富士電機グループは今後、コア技術を融合・強化することで、「エネルギー・環境」分野における事業の一層の拡大を図るとともに、2月に発表した新中期計画においてグリッドソリューション事業分野で2011年度500億円の売上を目指します。

以上