ニュースリリース
日本原燃株式会社向けのMOX燃料工場を受注 MOX燃料工場の完成と核燃料サイクルの確立に貢献

2010年5月21日
富士電機株式会社

 富士電機ホールディングス株式会社傘下の富士電機システムズ株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:白倉三德)は、日本原燃株式会社が、青森県六ヶ所村で建設計画中のMOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料工場の主要工程設備(粉末調整工程設備、ペレット加工工程設備および管理システム等)の製作・据付を受注し、今後、本格生産に着手します。

 MOX燃料工場は、再処理工場で使用済燃料から再処理して回収されるMOX粉末を加工してMOX燃料集合体を製造する国内初の商業用燃料加工工場で、最大加工能力は130トンHM/年、日本原燃株式会社が、2010年5月13日に事業許可を取得し、10月に建設着工、2015年度に竣工する計画です。

 富士電機は、MOX燃料工場の機電設備のうち、粉末を混合調整した後、これをペレットと呼ばれる成型体に成型加工し、焼結炉で焼き固めるまでのMOX燃料加工の主要工程設備、およびプラント全体の制御と管理に係る管理システム等を担当します。

 富士電機は、わが国のMOX燃料およびウラン燃料の製造分野で、約25年にわたる設備の設計、製作、改造、更新等の経験を保有し、また関連技術者を育成してきており、これらの経験と人材を、MOX燃料工場の機電設備の製作・据付に反映していきます。

 MOX燃料工場は、日本原燃株式会社が、建設・試運転中の再処理工場とともに、わが国エネルギー政策の要となる原子燃料サイクルの要となる主要施設であり、富士電機は、これまで培ってきた技術力を生かし、富士電機グループの総力を挙げて、最新鋭のMOX燃料工場の完成を目指し、わが国における原子燃料サイクル事業の確立に貢献していきます。

以上