ニュースリリース
インドネシア共和国 ラジャマンダラ水力発電所向け発電設備の受注について

2014年9月25日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)の関連会社である富士・フォイトハイドロ株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:須永政孝)は、インドネシア共和国ラジャマンダラ水力発電所向けに主要発電設備を受注しましたので、お知らせいたします。

1.受注内容

 富士・フォイトハイドロは、本発電所および付帯設備全体のエンジニアリング・調達を主契約者として取り纏める韓国の現代エンジニアリング社との間で、発電設備の主要機器であるカプラン式水車および発電機1式の供給契約を締結しました。主要機器は、2016年初頭より順次納入する予定です。

 ・所在地 :インドネシア共和国 西ジャワ州チアンジュール県ラジャマンダラ地点 チタルム川流域
 ・発電容量:46.6MW

 富士・フォイトハイドロは、未開発包蔵水力資源を有効利用する本発電設備の供給を通じ、インドネシア電力セクターの課題である「再生可能エネルギーによる電力供給力強化」に寄与します。

2.プロジェクトの概要

 本プロジェクトは、関西電力株式会社とインドネシアパワー社が共同出資するインドネシア法人であるPT. Rajamandala Electric Power社(REP)が、IPP事業体として水力発電所を建設・操業し、インドネシア国営電力公社(PLN)に対して30年間にわたり売電する事業です。
 本発電所の上流および下流には、それぞれ大容量の水力発電所が稼働しており、両発電所間の有効落差を利用する流れ込み式水力発電所となっています。新規のダム建設等が不要であり、立地地域における社会環境への影響が軽微な発電所です。

【インドネシアの電力需給状況について】
 インドネシアでは、人口増加、経済成長、地方電化等により、今後10年間で年率8.5%以上の電力需要の増大が予想されている一方、現状では供給予備率が低く、電力供給力の増強が喫緊の課題となっています。
 インドネシアの総発電設備容量は、2012年度末時点で45,253MWであり、このうち水力発電設備はマイクロ水力も含めて4,146MW(約9%)です。発電水力調査により明らかとなった水資源のうち、技術的・経済的に利用可能な水力エネルギー量を示す包蔵水力としては約75,000MWを有していますが、このうち現在の開発達成比率は約6%と低いレベルに止まっています。
 同国政府は、2025年までに再生可能エネルギーによる発電シェアを25%まで引き上げる目標を掲げています。

富士・フォイトハイドロ(FVH)について】
 FVHは、水力発電プラント分野で世界のリーディングカンパニーとして事業展開している、ドイツのVoith Hydro Holding GmbH & Co.KG と当社の共同出資により設立され、日本および東南アジア等の海外向けに、最新の水力発電機器・システムを販売しています。
 同社は、水力発電に必要な全ての製品を扱っており、開発・設計・製造・販売を通じて、お客様の幅広いご要望に対する包括的なソリューションの提供が可能です。例えば、大小様々な規模の水力・揚水発電所に対する近代化提案・リハビリ・改修提案とプロジェクトの実現・試運転による結果の検証などを一貫して引き受けさせていただくことにより、お客様と共に発電所の安定運転をサポートしていきます。
 併せて、本案件をはじめとする国内電力会社による海外IPP事業に対しても、きめ細かい対応により積極的な参画を推進します。

《会社概要》

 設立   :1997年9月
 所在地  :神奈川県川崎市
 代表者  :須永 政孝
 資本構成 :富士電機株式会社とVoith Hydro社の折半出資
 事業内容 :水力発電プラントのトータルエンジニアリング
       水車および周辺機器、発電機および周辺機器、制御・自動化機器およびその他の電機品、
       水力発電所用機器・システムの開発、設計、製作、据付

以上