ニュースリリース
設備のライフサイクルマネジメントを支援する統合クラウドサービスの提供について

2014年10月28日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、設備のライフサイクルマネジメントを総合的に支援する「統合クラウドサービス」を開発し、提供を開始しますので、お知らせいたします。

1.サービスの概要

 従来、工場、ビル、施設等の保有設備においては、生産性、保全性、エネルギー効率等、個々の指標を個別に管理しておりましたが、近年、これらを統合した管理手法として「設備ライフサイクルマネジメント」が注目を集めています。また、日本や経済成長が続くアジア等においては、既存設備の更新投資や機器のスマート化に向けた合理化投資が拡大しています。

 こうした背景のもと、当社はサービスビジネスの強化・拡大に向け、このたび本サービスを開発しました。当社の強みであるセンシング技術、省エネ分析技術、需要予測技術、品質傾向解析技術、設備劣化診断技術等をベースとし、既に提供を開始しているエネルギー・マネジメント・システム(EMS)を用いた「エネルギー管理/省エネ制御支援」に加え、新たに設備の「稼働監視」「保全支援」機能を、統合クラウド基盤で一体化したサービスです。
 稼働状況をクラウド環境でモニタリングし、各種情報を総合的に管理して保全・点検・補修・更新等の適切な支援を行うことで、設備導入から運用・更新までのトータルライフサイクルを通じたスマート化および安全・安心の実現に貢献し、経営視点でのコスト最小化・効果最大化など全体最適を支援します。

◆EMSサービス  :エネルギー需給の見える化、最適制御により、省エネに貢献。

◆稼働監視サービス:設備の稼働を監視し、データ解析により不具合発生の未然防止に寄与。劣化や異常兆候をきめ細かく診断し、効率的・安定的な設備稼働を支援します。

◆保全サービス  :不具合の発生原因と対応内容を体系的に記録・蓄積し、保全ノウハウを継承・補完することで、保全の迅速化・標準化の支援、生産性の維持向上を実現します。

2.適用分野

 工場、ビル、データセンター、マンション、店舗、物流センター等、幅広いエネルギー需要家を対象に、各分野に適合したサービスメニューを提供します。

《統合クラウドサービスの概念図》
概略図

各EMSサービスの詳細については、当社HPをご参照ください。

3.サービス提供エリアおよび時期

 2015年度より、提供準備ができたサービスを順次国内で立ち上げ、以降、海外に適用拡大を進めます。

4.目標とする事業規模

 本サービスを通じた、新規導入/運用・保守サポート/改善・改良・更新等の設備ライフサイクル支援事業として、2018年度を目処に売上高500億円を目指します。

5.サービスに関するお問い合わせ先

 富士電機株式会社 産業インフラ事業本部
 産業プラント事業部 産業技術第三部
 03-5435-7203

以上