ニュースリリース
地球温暖化防止・省エネに貢献する自動販売機向け新冷却システムの開発について

2015年8月27日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、株式会社デンソ ー(本社:愛知県刈谷市、代表取締役社長:有馬浩二、以下デンソー)と、自動販売機(以下、自販機)向けに新しい冷却システム「エジェクタサイクル冷凍機」を開発しましたので、お知らせいたします。

1.狙い
 富士電機は、電気、熱エネルギー技術の革新の追求により、安全・安心で持続可能な社会の実現に貢献することを経営方針に掲げ、企業活動を通じて、地球温暖化防止や省エネなど社会課題の解決に取り組んでいます。
 エジェクタサイクル冷凍機は、デンソーが給湯機やカーエアコンなどに使用しているエジェクタ(冷媒噴射装置)を適用し、自販機向けの冷却システムとして共同開発したものです。冷媒の最適制御で冷凍機の運転効率を高め、消費電力量の削減を実現するとともに、温室効果が極めて低いCO2冷媒と組み合わせて使用することで、地球温暖化防止に寄与します。
 本冷凍機はすでにコカ・コーラシステム(注)の一部自販機で採用されています。

(注)日本コカ・コーラ株式会社とボトラー社や関連会社などで構成する企業グループ

2.本システムの特長
 エジェクタサイクル冷凍機を適用した場合、従来の自販機(CO2冷媒使用)に比べて、年間消費電力量を25%削減します。
 自販機は冷媒の圧縮と膨張で商品の加温・冷却を行います。従来方式では、膨張時に冷媒の流れが拡散し、冷凍サイクルにおいて多くのエネルギーロスが生じていました。
 エジェクタは、冷媒の流れを最適化する装置です。損失していたエネルギーを圧縮機の動力源として活用するとともに、一般的な代替フロン冷媒に比べて高い圧力を有するCO2冷媒の特長を活かし、省エネを実現します。

エジェクタ

3.製品に関するお問い合わせ
 富士電機株式会社 営業本部
 食品流通統括部 営業第一部
 03-5435-7075

以上