ニュースリリース
アジア事業拡大に向けたベトナム国エンジニアリング会社の買収について

2015年12月10日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、CAC Joint Stock Company(以下、CAC)(ベトナム社会主義共和国ホーチミン市)の株式の65%を譲り受ける旨の契約を締結しました。CACは、ベトナムの有力エンジニアリング会社です。当社は今回の買収により、アジアにおけるエンジニアリング機能を強化し、事業拡大を図ります。

1.背景と狙い

 アジアではインフラ投資が拡大するとともに、日系を含む海外企業の進出が加速しています。
当社は経営方針に「エネルギー関連事業の拡大」、「グローバル化」を掲げ、産業インフラ・パワエレ機器事業を中心に海外事業の拡大に取り組んでおり、特に近年、アジアにおいて、M&A、設備投資による事業基盤の強化を推し進めています。
 具体的には、2013年10月に変電事業の強化を目的にタイの変圧器メーカーを買収し(新会社:富士タスコ社)、2014年12月にはシンガポールの低圧配電盤メーカーを買収しました(新会社:富士SMBE社)。また、2013年12月にはアジアにおけるものつくりの中核拠点としてパワエレ機器の生産を中心とした新工場(富士電機マニュファクチャリング(タイランド)社)を立ち上げました。
 今般、アジア事業のさらなる拡大に向け、ベトナムのほか、ミャンマー、カンボジアにもプラントエンジニアリングの実績を有するCACを買収し、エンジニアリング機能の強化を図ります。また、当社がベトナムで高いシェアを持つ発電プラントの保守・メンテナンスサービス拠点としての活用も目指します。
 当社はアジアにおいて、今後もM&Aなど事業拡大に向けた施策を検討し、実施していきます。

2.具体的な取り組み

1)エンジニアリング力の強化
CACのエンジニアリング力を活用し、当社のパワエレ機器(インバータ、回転機、UPS)、計測制御機器(DCS、PLC、分析計、流量計、温調計、発信器)、変電機器(GIS、スイッチギア、変圧器)などを組み合わせた産業プラント・システム商談を拡大します。

2)商流の獲得
 CACの商流を活用し、セメント、食品、石油ガス、鉄鋼、化学分野などで、受配電システム、生産ライン設備、プロセス制御システムなどの拡販および更新需要の取り込みを行います。

3.出資対象会社の概要

4.本出資の概要

 ■本出資後の出資構成図

【参考】アジアにおけるM&A、工場新設

以上