ニュースリリース
拡大するデータセンター需要に対応 業界最大クラスの大容量無停電電源装置を発売

2023年7月7日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社は、大容量無停電電源装置(以下、UPS)「7500WXシリーズ」のラインアップを拡充し、単機容量2,400kVAの新製品を発売しましたので、お知らせいたします。

1. 背景

 DXやクラウド化、AI活用などの技術の進展に伴い、世界的にデータセンターの建設が増えています。当社は、データセンターに必要な機器を組み合わせ、施設全体の設計・構築・運用支援まで一貫して請け負うことができ、電力の安定供給やCO2削減に貢献しています。この中核となる機器の一つが、停電時にも電源を供給するUPSです。

 近年増加するハイパースケールデータセンターでは、2万kVA以上の大容量電源を必要とするため、データセンター事業者からは更なるUPSの大容量化・高効率化・小型化が求められています。

 当社は、2021年度にハイパースケールデータセンター向けに、大容量UPS「7500WXシリーズ(単機容量1,200kVA)」を発売。今般、業界最大クラスとなる単機容量2,400kVAを発売し、ラインアップを拡充しました。

2. 製品の特長

1)業界最高クラスの電力変換効率によりCO2削減とランニングコスト低減に貢献

 商用電源安定時には商用電源からの給電で運転する「高効率運転モード(High Efficiencyモード)」を搭載し、電力交換効率98.5%(注1)を実現。CO2削減に貢献し、ランニングコストも大幅に低減(注2)します。

2)業界最小クラスの設置面積で省スペース化を実現

 本製品は周辺盤を組み合わせた一体設計とすることで、設置面積を従来比25%(注3)削減し、業界最小クラスを実現しました。

3)設置工事における時間短縮とコスト削減に貢献

 独自に開発した盤内構造により配線数を削減するとともに、従来機種のケーブル接続からバスダクト接続に変更することで、工事時間及び工事費を従来比30%(注3)削減することが可能です。

(注1)

通常運転時は96%

(注2)

通常運転モードから高効率運転モードへ変更した場合、2,400kVA1台あたりの電気料金は年間で最大1,441万円、CO 2 排出量は年間で最大245トン(t-CO2)削減できる試算です(当社調べ)

(注3)

当社製7000HXシリーズ(500kVA)×5台で2,400kVAを構成したシステムと比較した場合

3. 主な仕様

4.発売開始

即日

5. 適用先

データセンター、半導体工場向け産業用設備など

6. 製品に関するお問合せ先

富士電機株式会社 パワエレ営業本部 エネルギーソリューション統括部 営業第二部
☎03-5435-7199

(注)

本リリースに掲載している情報は発表日時点のものであり、予告なく変更する場合もございます。