受変電設備の予防保全
電機設備機器の設置環境診断サービス

変電所内に設置している産業用情報処理装置や制御機器の信頼性や寿命は設置環境に左右されるといえます。最近では変電所機器の保護リレー類もデジタル化が進み,電子部品,プリント基板の採用が増加しつつあります。これらは環境要因により電子部品の性能低下やプリント基板の腐食,また制御機器・導体では硫化銀腐食等が懸念されます。診断により変電所の設置環境の現状把握を行い,各種提案を行います。

設置環境の影響

環境要因には,温度,湿度,塵埃,腐食性ガス等があり,例えば,使用温度範囲が5~ 40℃の機器を常時35℃で使用すると25℃で使用した場合に比べて故障率は2倍近くになると言われています(10℃2倍則)。高湿度下では温度変化により,結露現象による故障を誘発しかねません。 また塵埃の付着や堆積は,吸湿による絶縁低下を招く原因となります。さらに腐食性ガスの存在は湿度との複合作用により電子部品の基本材料である銅,銀,金などを腐食させる原因となります。

環境診断

環境に起因する不適合を防止するためには,人間の感覚に頼らない正確な環境測定を行って予防処置を行う必要があります。

測定方法・器材

評価方法

環境のクラス分け

温度,湿度,腐食性ガス,汚損度の評価はJEITA IT- 1004Aに準じて実施し下記のクラス分けを行います。

腐食度の評価はISA-71.04-2013に準じて実施し下 記のクラス分けを行います。

環境診断提案例