富士電機

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THE SWITCH

Vol.18 新形電磁開閉器/SC-NEXTのご紹介
安定稼働を支える防塵性能の進化とは!?

2023年10月、富士電機機器制御では新形電磁開閉器「SC-NEXT」の発売を開始しました。

これまで、お客様のご意見をもとに既存品の改良を重ねてきましたが、今回、日々変化する市場のニーズを先取りし、新たなコンセプトで誕生したSC-NEXT。従来品から多くの進化を遂げていることをご存じでしょうか。

今回は新製品発売を機に、「安定稼働を支えるための進化」についてご紹介します。

電磁開閉器を設置する環境を考えてみませんか?

温度や湿度、標高の違いなど電磁開閉器が設置される環境は多岐にわたります。

そのため、正常に使っているつもりでも、気づかないうちに粉塵などにさらされ、故障を招いてしまうことがあります。実際に、当社窓口に寄せられたトラブルのうち、半数近くがゴミなどの粉塵が製品内に入り込み導通不良を起こしているというものでした。

防塵性向上に対する声に応えるため、新商品の開発にあたっては、防塵性を高める工夫をおこないました。

電磁開閉器のトラブルを減らす、
外部から粉塵が侵入しづらい構造を実現。

まず製品のフルモデルチェンジによって実現したのが、隙間を70%削減したことです。これにより粉塵がより侵入しづらくなりました。

また、パーツどうしの継ぎ目をカギのような形状にし、粉塵の入りこむであろうルートを長くすることで、より内部へ侵入しにくい構造へと進化を遂げました。
さまざまな装置に数多く採用される電磁開閉器。一つひとつの防塵性が高まることで、機械設備のさらなる安定稼働につながります。

従来品と比較した新製品の構造の違い

従来品と比較した新製品の構造の違い

より過酷な状況を想定した「粉塵試験」で、
その進化を実感。

さらに当社ではものつくりの過程の中で、お客様のご使用環境よりも厳しい条件を想定し各種試験を行っています。

そのひとつである粉塵試験では、本来盤内に搭載されている機器を粉塵が充満した環境におき、防塵性を確かめています。
写真は粉塵試験後の従来品とSC-NEXTの内部の比較。SC-NEXTの方が粉塵の侵入が少ないことがわかります。コア部分にゴミが付着しにくい構造になることで、たとえば運転中のうなりといったトラブルの軽減が期待できます。

粉塵試験後の従来品(左)と新製品(右)の内部の様子

粉塵試験後の従来品(左)と新製品(右)の内部の様子

製品をより長くお使いいただくために

安定稼働を支えるための新たな構造は、お客様に製品をより長く、より安全にお使いいただきたいという想いが生み出したひとつの進化です。
機器の安定稼働のために、開口部面積の見直しの他、接点やコイルなどの消耗部品を交換することができる仕様にもなっています。消耗部品が先に劣化した場合でも、丸ごと交換することなく同じ製品を長くお使いいただくことができます。

「SC-NEXT」は、本記事だけでは伝えきれないいくつもの進化を遂げています。
今後も新形電磁開閉器 SC-NEXTの情報をお伝えしてまいりますので、どうぞご期待ください。

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