富士電機機器制御（以下FCS）のマグネットスイッチが採用されている現場のリアルインタビュー。今回は、環境試験器を国内外に展開されている、エスペック株式会社様。世界トップシェアを誇る同社の環境試験器にFCSのマグネットスイッチを採用いただいています。一方でそのマグネットスイッチはエスペック様の環境試験器によって信頼性試験を行っています。
お互いに品質を支え合っているなかで、エスペック様の技術者はFCSのマグネットスイッチをどうみているのか？リアルな評価を伺いました。

エスペック株式会社様は、「環境試験器」をつくっている会社。
環境試験器とは、製品を世に出す前に、国際的に定められた規格などをクリアできているかを確認するための試験機器です。高温、多湿などの条件を人工的につくりだし、その中での製品の動作を確認するなど、信頼性を評価します。
国内のみならず、海外にも環境試験器を展開されており、その分野では、世界シェアトップを誇り、まさに世界をリードする存在です。
環境試験器を実際に使用するさまざまなものつくりの現場の声を大切にしながら、納得の行くまで品質を磨き続ける妥協のないものつくりにこだわっています。

そんなエスペック様の環境試験器には、FCSのマグネットスイッチが搭載されています。一方で、当社のマグネットスイッチはエスペック様の環境試験器で信頼性評価をクリアしてきたものであり、お互いの製品を支え合っている関係です。
今回は、そんな当社製品の信頼性を支えていただいているエスペック様より、開発本部の橘様にお話を伺いました！
※2023年7月取材時の情報です。

「環境試験器の開発でこだわっているのは、まずは自分自身が納得する製品をつくるという事です。
信頼性が肝心の環境試験器をつくっているので、「これだ！」と思えるところまで品質を磨かないといけない。妥協はしたくないですね。妥協によって、そこからほころびが出て、結果としてお客様のご迷惑になってはいけないので。
我々の装置を使用していただいているお客様の声をとても大切にしています。高いハードルを要求されることもありますが、要求に対して応えることができるチカラが強みになると思っています。
もちろん、構造設計、メカ設計ときて電気設計は最後になり、いろいろ制約があったりすることもありますが、その中でどうするかといった挑戦が楽しいんです。
ニーズとしてはやはり試験器の決まったスペースの中で、盤をいかに効率良く収めるかという点に対するニーズは多いですね。
FCS様の製品ですと、この課題を解決するためにMMSを採用させていただき、スペース効率が良くなって助かりました。定格容量に関するラインアップの幅広さも魅力に感じています。」

「ものつくりにおいてはもう一点、レスポンスの速さにもこだわりを持って取り組んでいます。といっても要求事項に対してすぐに『できる・できない』という判断をするのではなく、どうすればできるのか、落とし所はどこかということを、スピード感を持って考えていくというイメージです。
そういった意味ではFCS様は、営業の方に素早い対応をしていただいているので助かっています。

当社は海外展開を進めているのですが、海外規格の対応で困っていたときにFCS様にはSCCRに関する勉強会を当社向けに開いていただきました。製品選定の知識など、会社全体としてレベルアップできたので、当社の課題解決になっているなと感じます。

当社の企業理念に「公器として、より良い価値交換を目指す」というものがあります。
環境試験器メーカとそこに欠かせない機器メーカ。
ともに製品の信頼性を支え合う関係性のもと、お互いトップシェアを維持するために今後も高めあって行きましょう！」

エスペック様の環境試験器によってFCS製品の品質が保たれ、私たちはエスペック様の信頼性の高い製品づくりのために、品質に適合した機器をお届けしている。その関係性がまさにエスペック様の企業理念である「より良い価値交換」を体現していると感じました。
お互いの製品を支え合い、高め合うという関係をこれからも維持しながら、これからも高品質なものつくりに取り組んでまいりたいと思います。