富士電機株式会社

各種メンテナンス・診断メニュー

回転機のメンテナンスメニュー

取扱機種

かご形誘導電動機、巻線形誘導電動機、直流電動機、同期電動機、その他(~8000kW相当)製造メーカーのノウハウを活かし、様々な機種・容量の電動機について対応可能です。
※他社製の電動機の整備についてもご相談ください。

現地点検整備

稼動時点検

軸受音の聴音、振動、騒音、温度測定など、メーカー独自の診断技術を用いて電動機の状態を傾向監視いたします。

停止時点検

巻線の健全性を点検いたします。また、直流電動機や巻線形電動機など構造的に複雑な機種についても各機構部の細部まで点検し、種々の保守判定基準を用いて電動機健全性を判断いたします。

現地分解点検

弊社技術指導員による現地での分解点検整備・指導も実施可能で、国内だけではなく海外での整備も実施可能です。

工場精密点検整備

最新のメンテナンス設備の整っている整備工場に持ち込み、専門の技術者によって回転機の状態を調査し、お客様にとって最善の点検整備を実施し、電動機の延命処置を行います。

  • 固定子・回転子巻線の絶縁処理
  • 回転子のバランス調整
  • 固定子・回転子巻線の層間絶縁検査(レアーショート検査)
  • 整流子の切削・アンダーカット、スリップリングの切削
  • ハウジング・シャフトジャーナル部の溶射補修
  • 絶縁診断等の各種診断

上記以外にも当社では豊富な点検整備メニューを取り揃えており、高い技術力・豊富な経験により お客様に最適な点検整備メニューをご提案します。
大型連休工事、定修工事などの短納期依頼についても対応可能で、工場での整備だけではなく搬出・搬入作業 などの現地工事も含んだトータル的なサービスを提供しております。

回転機の診断メニュー

回転子バー切れ診断

運転中に電動機からうなり音、負荷電流のハンチングなど異常な兆候が発生した場合は回転子にバー切れが発生している可能性があります。
電動機の回転子にバー切れが発生すると回転子焼損に至ることがあり、最悪の場合には折損した回転子バーが遠心力によって飛び出し固定子コイルを損傷させることもあります。
その予兆を診断することにより、事前に対策を講じることが可能になります。診断方法は回転子にバー切れが発生すると運転中に一次側巻線に不平衡電流が流れ、その電流をFFTで解析します。

回転機振動診断

回転機の異常兆候を発見するためには回転機の振動を解析することが有効とされています。
無線式回転機振動監視システム Wiserotは、業界初の無線方式による回転機振動診断システムで、回転機の振動の異常監視に最適な診断システムを提供します。
各現場のモータに取り付けた振動センサにより無線でパソコンに取り込まれたデータは、診断解析ソフトにより、高周波振動解析、低周波振動解析結果から、しきい値簡易判定、振動傾向管理、FFT解析等により、軸受異常、回転体振動異常等の傾向を把握します。
これにより、保守作業が困難な悪環境(危険箇所など)での傾向監視が可能になります。

絶縁診断

回転機にとって、巻線の絶縁は、その生命を左右する最も重要な部分です。
電気学会でまとめた高圧電動機の事故統計結果によれば運転開始後10年を経過すると絶縁劣化を主因とする事故が増加し始め20年後には寿命域に入るといわれています。絶縁事故は突発的に起こり、通常、ダメージが大きく短時間での復旧は困難です。定期的な絶縁診断を実施し、絶縁劣化状態を定量的に把握することが大切です。弊社は回転機専用の絶縁診断車により、国内全域にわたり効率的かつ経済的な診断を提供いたします。
診断作業を現場でスムーズに行うため、専用の測定器を搭載した診断車を三重(鈴鹿)山口(周南)に配備しており、お客様の要求にスピーディに対応します。

絶縁診断のしくみ