鋳造工場ソリューション
流量計/流量センサ(液体用)

冷却水・温水・純水や油などの流量測定に。配管を切らずに取付可能なクランプオン式超音波流量計。

流量計/流量センサ(液体用)のイメージ

流量計/流量センサは、鋳造工場の設備の保全、異常検知や省エネ対策に役立ちます。例えば、流量・流速のモニタリング、データに基づく給排水の利用制限、ポンプの稼働台数の最適化による省エネなどに利用できます。

一方で、鋳造工場の設備や製造プロセスは複雑であるため、流量計を設置できる場所が限られたり、既設の配管の改修や加工が必要となる場合や、製造ラインを停止させるが必要がでてくる場合などが考えられます

このような問題にはクランプオン式の超音波流量計の検討をお勧めします。クランプオン式は、配管の改修や加工を必要とせず、流量センサ(超音波)により配管の外側から流量や流速を正確に測定できるためです。

富士電機の液体用の流量計/流量センサはクランプオン式の超音波流量計です。配管外側へ簡単に取り付け可能で、非接触で測定できます。変換器は設置形(壁/パイプ取付)とハンディタイプ可能なポータブル形をラインナップ。鋳造工場の冷却水・温水・純水や油などの流量測定に最適です。

液体流量の測定、冷却水装置の運用に課題はありませんか?

液体流量の測定、冷却水装置の運用の課題
  • 工業用水使用量を見える化したい

  • メンテナンス頻度を減らしたい

  • 圧力・温度の影響を避けたい

  • 流量計の取付コストを減らしたい

  • 必要な個所を手軽に測定したい

  • 測定時に稼働設備を止めたくない

  • 流量の測定精度に課題がある

  • ポンプ設備の省エネ化を検討したい

クランプオン式超音波流量計/流量センサの3つのメリット

クランプオン式超音波流量計/流量センサの導入メリット1

流体の温度や圧力の影響をほとんど受けず測定可能。

液体の温度や圧力が変化すると音速も変化するため、超音波流量計は液体の温度変化に弱いという欠点がありました。

富士電機の超音波流量計では、これらの問題を解決。受信信号が得られれば液体の種類によらず測定が可能です。

クランプオン式超音波流量計/流量センサの導入メリット2

配管に外付けできるため、設備稼働中でも取付け可能。

一般に設置時に配管工事が必要な流量計の場合、配管工事コスト、稼働中設備の停止、設置後のメンテナンス等に課題がありました。

クランプオン式の流量計の場合、既設の配管に流量センサを外付けできるため配管工事不要で、非接触で測定できるためメンテナンスも容易です。

クランプオン式超音波流量計/流量センサの導入メリット3

液体流量の高精度測定(±1.0% of rate)を実現

アナログ信号で気泡を含む液体流量を測定する場合、気泡による伝搬障害が発生するため計測が難しいと考えられていました。

富士電機の超音波流量計はデジタル信号処理技術でこの問題の大半を解消。優れた耐気泡性能を実現し、液体流量の高精度測定を可能にしました。

クランプオン式超音波流量計(液体用)

クランプオン式超音波流量計(液体用)の外観イメージ

設置形超音波流量計 TIME DELTA-C

幅広い流体の高精度測定に。最新のエレクトロニクスとディジタル信号処理技術を駆使し、耐気泡性を維持して小形、軽量化を行うと共に、高精度化と使い勝手の向上を図りました。変換器は大形サイズ(IP67)と小形サイズ(IP66)の2種類があります。

  • ±1.0% of rateの高精度測定

  • カバー前面パネルで操作可能(IP66)

  • 13~6000mmの配管口径に対応

  • 液体中の気泡に強い小形軽量の変換器

  • RS-485通信機能に対応(オプション)

ポータブル形超音波流量計 Portaflow-C

現場での流量チェックに。設備の稼働中に手早く測定できる、ハンディタイプの流量計です。わずか1kgのハンディタイプ、しかも検出器はベルトで配管に取り付けられるので、必要な時に必要な箇所をすぐに測定できます。

  • SDカードに長時間の測定データを保存

  • 消費熱量演算機能を内蔵

  • 内蔵バッテリで連続12時間動作

  • 流速分布のリアルタイム観測(オプション)

  • データ出力専用プリンタ(オプション)

クランプオン式超音波流量計の特長

配管の外側に取り付けるので配管工事が不要

超音波流量計は、既設配管の表面に簡単に取付けができるクランプオン式です。 電磁流量計など、インライン式流量計と単体コストを比較すると、 大口径ほどメリットがあります。 また、 小口径でも配管工事費を入れて計装コストを比較するとコストを抑えることが可能です。

クランプオン式の取付

気泡に強い測定方式

デジタル信号処理技術を応用し、耐気泡性能が優れている独自の「アドバンストアンチバブル測定方式」により、管内の気泡による計測障害を軽減。耐気泡性能が大幅にアップしたことで、高い測定精度を実現しました。

気泡に強い測定方式のイメージ

測定流体の圧力・温度の影響をほとんど受けません

配管の外側に取り付けたセンサにより、上流側と下流側から斜めに超音波パルスを伝搬させ、流れにより生じる時間差を検出して流量を測定。液体の種類にかかわらず、精度の高い計測ができます。

デジタル信号の高速演算処理

様々な状況に素早く対応できる0.2秒以内の高速応答(高速応答モード)が可能です。

検出器の豊富なラインナップ

配管口径、測定流体に応じて検出器の選定が出来ます。ポータブル形および設置形の変換器では、適用口径範囲 13~6000mm と流体温度範囲 -40~200℃をカバーします。

検出器のラインナップ

測定原理

伝搬時間差方式:V法

伝搬時間差方式:V法のイメージ

配管の外側に取り付けたセンサにより、上流側と下流側から斜めに超音波パルスを伝搬させ、流れにより生じる時間差を検出して流量を測定します。

伝搬時間差方式:Z法

伝搬時間差方式:Z法のイメージ

配管の外側に取り付けたセンサにより、上流側と下流側から斜めに超音波パルスを伝搬させ、流れにより生じる時間差を検出して流量を測定します。取付位置が充分に確保できないとき、濁度が高い流体の測定などのときに使用します。

流量計/流量センサの利用シーン

  • 各種工場・プラント

    • 冷却水の流量測定、めっき液や腐食性液体の流量測定

  • 食品プラント

    • 原料や洗浄水の流量測定

  • 半導体製造プラント

    • 純水の流量測定

  • 空調設備

    • 冷暖房などの温水、冷水の流量測定

  • 上下水道

    • 水道管の漏水調査、水道配水管内の流れ方向調査

  • 発電所

    • ボイラ給水の流量測定、復水器循環ポンプの流量測定、タービン油の流量測定

  • 温泉

    • 吸上量の測定

  • その他

    • 既設流量計のバックアップ用

流量計/流量センサの適用イメージ

大口径の流量測定

検出器を配管の外側に取り付ける超音波流量計は、口径に関係なく価格が一定です。おおむね口径が200mm以上の場合、電磁式流量計と比べてコストを抑えることができます。

流量計による大口径の流量測定

塗料流量計測システム

粘度の高い塗料の流量を既設配管に検出器を取り付けて塗料の流量を計測します。

塗料流量計測システムの構成例

工場ユーティリティの水流量測定

工業用水の使用水量を測定し、工場棟ごとや日、月ごとに「見える化」。実態を把握し、適正な稼働状態へと水量を見直すことで使用水量の削減が可能です。

工場ユーティリティの水流量測定構成例

冷暖房施設のカロリー計算

冷暖房施設の液体(水)により授受される消費熱量を演算します。運転モードは冷房運転モード、暖房運転モード、冷暖房自動切換モードがあります。

冷暖房施設のカロリー計算方法

ポンプ吐出流量計測制御省エネシステム

既設配管に検出器を取り付けてポンプ出口流量を計測し、調節計を使ってポンプのインバータ制御を行います。

半導体用純水装置の流量計測

流体に対し、センサが非接触で測定できるので、流体自身が金属イオンの影響を受けません。

関連:流量計で実現する省エネ・エネルギーマネジメントシステム

超音波流量計シリーズで省エネを支援

富士電機では既設配管に簡単に取付可能なクランプオン式超音波流量計を幅広くラインアップ、製品生産管理や省エネを支援します。様々な流体(液体・空気・飽和蒸気)をクランプオン式で測定でき、純水、薬液、油などの液体をはじめ空気や飽和蒸気などの測定を容易に実現します。

エネルギーの見える化・分かる化・最適化ソリューション

エネルギーマネジメントシステム(EMS:Energy Management System)を導入することで、電気・水・空気・蒸気など、工場内で使用するエネルギーを系統別に計測できるようになります。実際に使用したエネルギーを把握し、最適な運用によって、省エネルギーを実現します。

流量計によるエネルギーマネジメントシステム

お問い合わせ・ご相談

価格・導入費用については別途お問い合わせください。世界約20カ国におよぶ120以上の拠点で世界中のお客様に製品をお届けし、グローバルネットワークを活かしながらサポートを行っています。

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