ニュースリリース
垂直磁気記録媒体(ハードディスク)の量産化について

2006年7月13日
富士電機株式会社

 富士電機デバイステクノロジー(株)(取締役社長:高井 明)は、HDDの大容量化ニーズに対応する垂直磁気記録方式を使ったハードディスク(HD)を、2006年6月から本格的に量産開始しました。

 パソコン及びデジタル家電では映像用途を中心にHDDの大容量化が進んでおり、HDにも大容量化が求められています。記録密度の限界域にあった長手磁気記録方式HDに代わり、垂直磁気記録方式HDは垂直方向に磁区を形成して情報を記録するため、記録密度の向上が可能となり大容量化を実現しています。
 当社は、非磁性中間層の薄膜化技術を開発し、生産性の大幅な向上と共に更なる高記録密度を達成可能な媒体設計を実現し、この度、月産120万枚の生産能力を持つ垂直磁気記録方式ガラスHDの生産準備が完了しました。当初は、2.5インチと1.8インチのガラスHDを生産し、2007年初頭には3.5インチアルミHDへの水平展開も進める計画です。今回の製品化により、当社は、幅広い用途に需要拡大が見込まれるHDDの大容量化、高性能化に対応していきます。

1. 概要

2. 当社のHD事業について

 HDDの需要拡大に対応するため、現在、当社はアルミHD及びガラスHDの生産能力拡大を進めており、2007年4月に、現状の月産950万枚から1,300万枚の生産体制とする計画です。さらに、このHD生産能力拡大と並行して垂直磁気記録方式HDの生産比率を高め、2007年4月に約10%の比率を、2009年3月には65%に拡大し、量と質の両面で市場の要求に応えてまいります。

本件問い合わせ先

富士電機ホールディングス(株)
広報室  TEL 03-5435-7206

以上