ニュースリリース
2009年 日経優秀製品・サービス賞 優秀賞受賞について ― 対象製品:産業用燃料電池「FP-100 i」 ―

2010年1月5日
富士電機ホールディングス株式会社

 富士電機ホールディングス株式会社(社長:伊藤晴夫、本社:東京都品川区)は、傘下の中核事業会社、富士電機システムズ株式会社(社長:白倉 三德、本社:東京都品川区)の産業用燃料電池「FP-100 i」において、2009年日経優秀製品・サービス賞 優秀賞 日経産業新聞賞を受賞いたしましたのでお知らせいたします。
 「日経優秀製品・サービス賞」は国内で販売している製品やサービスを幅広く対象とし、毎年、特に優れた新製品・新サービスを表彰するもので、今回で第28回目を迎えます。
 当社は「エネルギーと環境」分野での独自の技術を発揮し、循環型社会の発展に貢献できる企業を目指しています。今後も、お客様の環境負荷低減に貢献できる製品づくりに取り組んでまいります。

産業用燃料電池「FP-100 i」写真

1.産業用燃料電池「FP-100 i」について

 産業用燃料電池「FP-100 i」は、国内で初めて量産型の産業用燃料電池として発売されたりん酸形燃料電池(PAFC)です。定格出力は100kWで、都市ガスを燃料とした場合、1年間連続運転にて、二酸化炭素排出量を394トン削減できる地球に優しい発電設備です。また、排ガス中にNOx,SOxはほとんど含まれておらず、騒音も他の発電装置に比較すると小さくエアコンの室外機並みで、静けさが要求される病院などの施設にも設置し易いなど環境性に優れています。

2.当社の燃料電池事業の取り組みについて

 富士電機は1960年代から燃料電池の開発を開始し、さまざまな種類の燃料電池の研究を行ってきました。1973年に開発を開始したPAFCは1990年代の90台強のフィールドテストを経て、1998年に商品機として販売を開始。現在も全国で約20台が稼働中で、オーバーホールを経て累積運転時間が6万時間を超えるものも増えています。
 燃料は都市ガスのほか下水処理場などの消化ガスを燃料とすることも可能。また、都市ガスとLPガスの燃料切り替えによって災害時対応を可能にしたタイプでは、2008年に燃料電池として日本初となる消防用非常電源認定第1号を取得しています。
 初年度量産型燃料電池「FP-100 i」の発売により、発電効率の高い燃料電池として、PAFCの今後の普及を目指します。

以上