ニュースリリース
浙江大学-富士電機イノベーション・センターの設立について

2010年2月3日
富士電機ホールディングス株式会社

 富士電機ホールディングス株式会社(社長:伊藤晴夫、本社:東京都品川区、以下FHC)は、2月3日、中国の浙江大学(中国・浙江省杭州)と、中国における新事業構築に向けた協定に調印し、「浙江大学-富士電機イノベーション・センター」を設立することを決定しましたので、お知らせ致します。

調印式の様子写真
調印式の様子。
手前の左は浙江大学の楊校長、右は伊藤社長

 富士電機グループと浙江大学は、「浙江大学-富士電機システムズ研究開発センター」を2006年4月に設置し、双方の共同研究開発を行う位置づけとして、日中間の産学連携により基盤技術および応用技術の研究開発を進めてきました。
 今回、さらに、中国市場に向けた新製品開発、新事業構築を目指した協業のために、「浙江大学-富士電機イノベーション・センター」を浙江大学内に設立し、浙江大学が持つ豊富かつ優秀な技術、人材資源と、富士電機が持つ技術や事業化経験の結びつきによる両社のシナジーにより、中国国内の社会・産業インフラの発展のために貢献していきます。

1.浙江大学-富士電機イノベーション・センターの概要

2.浙江大学-富士電機のこれまでの取り組みについて

 浙江大学は2004年からFHCの子会社である富士電機システムズ株式会社(以下FES)より研究開発プロジェクトを請け負っており、2006年4月1日に「浙江大学-富士電機システムズ研究開発センター」を設立しました。2006年から2010年までの間、FESが1000万人民元に相当する研究開発費を提供し、高圧インバータ技術、メタン発酵発電システム、煙道排ガス分析システムなどの10の研究開発プロジェクトに取り組み、その中で4つのプロジェクトが特許を取得、3つがサンプル制作までに至りました。また浙江大学のメンバー数十名による日本の富士電機訪問など人材交流も盛んに実施しています。

3.今後の取り組みについて

 「浙江大学-富士電機イノベーション・センター」は「浙江大学-富士電機システムズ研究開発センター」より、取り組みや活動を強化したものであり、浙江大学が持つ優れた技術、優秀な人材と富士電機の技術および事業化経験を活かし、エネルギー、交通、環境保全など潜在ニーズのある分野にも協力分野を拡大、鉄道や電気自動車、水環境(排水処理など)の分野などへの合同研究を展開します。同時に、このセンターを通じての富士電機と浙江大学側と教育、人材育成面においても協力していきます。

以上