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CDP2023「気候変動Aリスト」に5年連続で選定

【富士電機】CDP2023「気候変動Aリスト」に5年連続で選定 PDF (209 KB)

2024年2月16日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社は、気候変動に対する取り組みとその情報開示に優れた企業として、CDP(注1)から最高評価の「Aリスト企業」に5年連続で選定されましたので、お知らせいたします。

 当社は、「豊かさへの貢献」「創造への挑戦」「自然との調和」を経営理念に掲げ、エネルギー・環境事業で、安全・安心で持続可能な社会の実現に貢献していくことを経営方針に定めています。
 カーボンニュートラル、環境負荷ゼロを目指すことを骨子とした「環境ビジョン2050」では、「脱炭素社会の実現」「循環型社会の実現」「自然共生社会の実現」を掲げています。「脱炭素社会の実現」においては、以下の「2030年度目標」を定め、産業革命前と比較した気温上昇を1.5℃に抑えるため、サプライチェーン全体での取り組みを進めています。

  • サプライチェーン全体の温室効果ガス排出量(Scope1+2+3)  46%超削減(2019年度比)

  • 生産時の温室効果ガス排出量(Scope1+2)          46%超削減(2019年度比)(注2)

  • 製品による社会のCO2削減貢献量               5,900万トン超/年

 当社は2050年の脱炭素化と2030年度目標の達成に向けたサプライチェーン全体ならびに生産時の温室効果ガス排出量の削減に取り組んでいます。また、気候変動に起因する「リスク・機会」と「適応策」について、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に沿った開示を進めるとともに、環境の取り組みを経営の重要課題と位置付け、SDGs推進委員会での審議ならびに取締役会への報告を定期的に行っています。2023年度は、当社の2030年度温室効果ガス排出量削減目標がSBT(注3)認定を取得(2022年12月)し、一連の取り組みが評価され、5年連続での「Aリスト企業」選定となりました。

 当社は、エネルギーの供給サイドから需要サイドまで、脱炭素社会の実現に貢献する製品・システムを広く提供しています。地熱、水力、太陽光などのクリーンエネルギー関連設備や、天候により発電量が変動するエネルギーの安定供給に役立つ蓄電制御システム、パワー半導体やインバータなどの省エネ機器を提供することで社会のCO2削減に貢献しています。
 また、自社工場においては、太陽光発電設備の設置や再エネ電力の調達拡大を図り、長期的に再エネ利用比率の向上を目指すとともに、当社製エネルギーマネジメントシステムやインバータ、高効率空調などの省エネ機器の導入や、SF6などの地球温暖化係数の高いガスの削減・代替の促進など、生産活動での温室効果ガス排出削減を推し進めています。

(注1)CDPについて
 環境問題に高い関心を持つ世界の機関投資家や主要購買組織の要請に基づき、企業や自治体に、気候変動対策、水資源保護、森林保全などの環境問題対策に関して情報開示を求め、また、それを通じてその対策を促すことを主たる活動としている国際非営利組織。

(注2)2013年度比削減率 54%

(注3)SBTについて
 1.5℃目標を達成するための科学的根拠に基づいて設定される温室効果ガス排出量削減目標。