ニュースリリース
アジア事業の拡大に向けたタイ新工場の設立

2012年9月10日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、アジアにおける事業拡大に向けて、パワーエレクトロニクス応用製品を中心にした新たなアジア生産拠点として、タイに新工場を設立することを決定しましたので、お知らせいたします。

1.設立の背景

 富士電機は、本年度からの3ヵ年ローリングプランにおいて、経済成長の著しいアジア・中国でパワーエレクトロニクス応用製品を中核としたインフラ関連事業の拡大を進め、2014年度売上高8,300億円、うちアジアで1,200億円を目指しています。

2.アジア地域における事業強化・拡大

  • インフラ投資が進み、市場の成長が期待されるアジア地域で、火力・地熱発電の受注拡大、日系顧客への産業プラントシステムの拡販、パワーエレクトロニクス応用製品を主体としたコンポーネントビジネスの拡大を図ります。

  • パワーエレクトロニクス応用製品の世界市場は2014年度には約5.4兆円の需要(年平均10%以上の成長)が見込まれ、その中でもアジア地域は年平均約12%の成長が見込まれます(注)。
    特に、拡大する電源関連市場および産業プラント分野をターゲットに、無停電電源装置(UPS)とメガソーラー用大容量パワーコンディショナ(PCS)の系列拡充、さらにはグローバル仕様のインバータ新機種を投入し、事業拡大を図ります。

  • 市場開拓およびシステム販売拡大に向けた営業拠点の増強とエンジニアリング機能の強化、現地要求仕様に合わせた製品の開発・投入、アフターサービスの現地化を加速します。

(注)

:当社予測値

3.アジア生産拠点の確立

 タイには、当社の製造子会社である富士電機パワーサプライ社を有しており、この既存リソースを活用して新工場を設立し、アジア地域の中心的な生産拠点と位置づけます。
 これにより、日本・中国・アジアのグローバル3拠点生産体制を確立し、各地域で現地設計および地産・地消の推進によるコスト競争力の強化を図るとともに、災害・為替等のリスクを回避していきます。

【新工場完成予想図】

【タイ新工場の概要】

《参考資料》 グローバル生産拠点体制

以上