ニュースリリース
新製品 | 高性能・コンパクト形インバータ「FRENIC-Ace」の発売について

2014年8月5日
富士電機株式会社

富士電機株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、高性能・コンパクト形インバータ「FRENIC-Ace」を発売しましたので、お知らせいたします。

1.背景
 日本国内の生産現場では、モータの駆動を制御し機械の高性能化や省エネを実現する汎用インバータが広く普及していますが、近年、お客様の業種や機械設備に応じて最適な制御を行う「専用機」のニーズが高まっています。
 「FRENIC-Ace」は、汎用機でありながら高度な制御機能を備えており、プログラマブルコントローラ(PLC)など外部の制御機器と組み合わせることなく、設備・用途に必要な制御を実現するインバータです。生産現場における垂直・水平搬送機向けなどに展開し、2015年に15億円の売上を目指します。

2.特長
(1)本機1台でお客様の設備に応じた最適な制御を実現

 高度な演算機能「カスタマイズロジック」を標準搭載し、お客様設備の特性に応じた制御を実現します。例えば、天井から重量物をモータで巻き上げるホイストクレーンは、吊り上げる対象物の荷重に応じてモータの回転数を細かく制御することが求められます。従来、この実現には、汎用インバータにPLCやリレー、タイマなどで構成した制御回路を組み合わせることが一般的でしたが、本製品は、本機1台でこうした高度な制御を行うことができます。

(2)2重定格の採用によりコストダウンや省スペースを実現
 2種類の負荷定格に対応します。軽過負荷で対応可能な機械設備に対してはインバータの容量を1枠下げることができ、コストダウンや省スペースに貢献します。例えば、通常22kWのモータには22kWのインバータが必要ですが、運転条件(注)を満たせば18.5kWのインバータが使えます。

(注)

ファン・ポンプ、遠心分離機など、過負荷耐量120%以下、穏やかな加速・減速動作、連続回転の用途

(3)業界最小クラスのコンパクト設計
 業界最小クラス(0.1から0.75kWの容量帯で幅68mm)のコンパクト設計を実現しました。同容量帯の従来機種(FRENIC-Multi)と比較し、体積を15%小型化しました。

ace

3.主な仕様(三相200V)

(注)

HND:High carrier frequency Normal Duty

(注)

HHD:High carrier frequency Heavy Duty

◆製品ラインアップは以下の通りです

 ・標準タイプ
  三相200V 0.1から22kW
  三相400V 0.4から22kW
  単相200V 0.1から2.2kW

 ・EMCフィルタ付タイプ(近日発売予定)
  三相200V 0.1から22kW
  三相400V 0.4から22kW
  単相200V 0.1から2.2kW

4.発売時期
 即日

5.製品に関するお問い合わせ先
 富士電機株式会社 パワエレ機器事業本部
 ドライブ事業部 企画部
 03-5435-7190

以上